夜空の星になれたなら【男主】 (ページ11)

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ハオヒョンチーム、ケイタくんチーム、そしてマシューと僕に優しくしてくれた人たちのステージが次々と終わっていく
どれも圧巻のステージで、感動した僕はそれぞれが席に戻る前に彼らの元へ駆け寄り、興奮気味に感想を述べるほどだった

ウィエファのみんなやマシューは、興奮する僕を(なぜか)可愛い言い、嬉しそうに頷きながら感想をしっかり聞いてくれた
ケイタくんはニヤニヤと笑いながら僕を軽々抱き上げ、まるで小さい子をあやすかのようにぐるぐると振り回した

どんどんとステージは進み、ついに僕の番まで回ってきた
スタッフの人に声をかけられ、浮つく心臓を宥めながら深呼吸する

『………』
「………A大丈夫？行けそう？」
『…はい』
「ゆっくり、焦らず行きな」

ハオヒョンに背中を撫でられながら精神を統一する
おろおろと心配そうな顔をするオリーが、行き場をなくした手で僕の頭をゆっくり撫でた

『……ハオヒョンたちみたいに、できるかな』
「当たり前でしょ？」
「Aなら絶対大丈夫！」

僕の震える手を握る2人
冷たくなった手に2人の体温が溶け込む

「A緊張してる？」
『あ…ケイタくん』

後ろから僕を覗き込むケイタくん

『結構してる…かな』
「Aなら大丈夫だよ〜俺だって大丈夫だったし！」

そう言ってオールスターをぽんぽん！と自慢げに叩く

『そりゃケイタくんは上手だから……』
「へへありがとう♡だけど今更緊張したってしょうがないじゃん？」
『………うん』
「AにはAにしか分からない努力があるだろ？それを発表するのに緊張してるなんて勿体無いぜ」
『……』
「あとは楽しむだけ！結果は嫌でも後からついてくるよ！」

むにむにと頬を掴むケイタくん。僕のほっぺ好きなのかな…
楽観的で的を得てる、そんなケイタくんの言葉が緊張していた心にじんわりと広がっていく

『……………よし』

僕は自分に気合を入れると椅子から立ち上がった

『…………いってきます』

3人にぐん！っと背中を押され僕の一歩はようやく踏み出せる

「いってらっしゃい。Aなら大丈夫」
「いってらっしゃい！」
「いってこい！！日本男児かましたれ！！」

僕はスタッフの後に続いてステージ裏へと進んだ

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