救世主が救世主じゃないかもしれない ページ7
side：pink
あの日から、男子も女子も俺への態度が一変した。
あんなに煙たがられていたはずやのに、気づけば寄ってくるようになって。それが嫌やなかったと言えば嘘になるけど、前ほど気になりはしなかった。
「 だーれだっ 」
いや、ほんまに誰やし。
そう思ったけど、声だけ聞くとアイツやねん。でも、なんでこんなとこ ──── ？
『 長尾 … ？よな、 』
長尾「 げっ、即バレやん！みっちーの戸惑った顔が見たかったんに 」
『 いや十分戸惑ってんで 』
長尾「 今日だけ臨時でみっちーの護衛、任されました 」
『 は 』
突然の長尾(スマイル付き)。
学校別やねんけどな、なんて怪訝な顔を隠せていなかったらしく、すかさず長尾が弁解を始めた。まず教えて欲しいわ、護衛とは？
長尾「 大吾くんが言っててん。みっちーが多分モテ過ぎて困ってるから助けに行ってあげてって！ほんまに来るつもりやなかったんやけど、偶然高校通りかかったもので 」
『 …… 大吾くんの入れ知恵かいな(笑) でもええの？周りがすごい大騒ぎしてんで 』
長尾「 まあアイドルやから(笑) それはみっちーも同じやしね。もう気にしんとこうや 」
………… 思ったより大人。( )
それでも、とりあえず一緒にいて楽なヤツが一人でも居ってくれるんは有難い。今日だけはいつもよりゆっくり高校楽しめそうやな、なんて少し表情が明るくなった。
長尾「 で？みっちーの気になる美人さんどこ 」
『 は？ …… 大吾くんほんま口軽っっっ 』
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16(プロフ) - コメントありがとうございます！初作なのでそう言っていただけて良かったです。とても嬉しいです〜〜〜！ (2021年8月26日 17時) (
レス) id: bea9e0bed1 (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - この作品めっちゃ好きです！！これからも更新待ってます！ (2021年8月26日 11時) (レス) id: 56ad16bf12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：16 | 作成日時：2021年8月17日 18時
