八十四話 ページ9
ローside
麦わら屋は2人の元へ突進するが、偽物のヤツにやられてしまう。
俺はそのまま立ち尽くしたままだったが、ネチネチうるさい分裂したトレーボルにトドメを刺そうとするが止められてしまった。
追って、体に複数の矢のような物が刺さり痛みと熱さを感じた。
麦わら屋も感情に任せて行動したせいで、さっきよりもダメージを大きく食らった。
Aはさっきの奴の庇った行動だけで、俺たちに攻撃はしてこない。
ドフラミンゴに操られているわけでは無さそうだ。
ドフラミンゴは俺たちに勝てると思い上がられたのが屈辱だ、と言った後、信じ難い言葉を発した。
｢俺は世界一気高い一族、天竜人だぞ｣
ファミリーにいる間、そんな話は1ミリ足りとも聞いたことがなかった。
奴は...幼いうちにこの世界の天国と地獄をその身をもって体験した。
何も言葉は出なかった。
だが、何故ヤツはC-P0を動かす権利を未だに持っている？確かに｢落ちた｣とそう言ったはずだ。
いつもの不気味な笑いの後、また攻撃を仕掛けてくる。
麦わら屋は後ろで手を拘束されたまま、2人が襲いかかってくる。
麦わら屋は、受けた攻撃の衝撃で下の階へ落とされた。
今、ここにいるのはドフラミンゴ、トレーボル、俺、Aとなった。
実質、3対1...という状況にされてしまった。
さっき受けたのが出血はしていないものの、まだ効いている。
腑に落ちなかったヤツの天竜人の権利について聞くと、マリージョアの国宝を知っているからだと言う。
オマケには俺のオペオペの実の能力があれば、ドフラミンゴはこの世界の実権さえ握れていた、と言うのだ。
能力自体、というよりあの“技”と言うのは大体見当はついていた。
コレは言葉通り、人に永遠の命を与える。
だが、当の能力者はそれを施せば命を失う。
それを口にしたあと、奴は戦闘態勢に入る。それに反応し俺も構えた。
Aは何も行動の変化はない。さっきのは何だったんだ？
剣術、体術などを駆使するが防がれてしまう。
｢お前に戦闘の全てを叩き込んだのは俺たちだ！｣
｢そして今があるのはコラさんのおかげ！感謝しているよ、この力でお前らを討ち取れる！！｣
俺はアンタの流してくれた涙...絶対忘れねェ！！
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年11月3日 19時
