百二話 ページ28
海軍がもうそこまでやってきた。
私たちはロメオ君についていく。
攻撃も始まった。ここでゲームオーバーなんてまっぴらごめんだ。
すると、ルフィさんの走るスピードが徐々に遅くなった。｢用事があるから先に行っててくれ！｣と、残した。何とも自由な船長だ。
街まで下りると、コロシアムの戦士たちが道を作ってくれていた。
逃げていくにつれ、国がまた騒がしくなっていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
｢おかきをどうだ？｣
｢いらねェ、早く話せ｣
『私も遠慮させていただきます』
ロメオ君達と(勝手に)離れ、あまり人目につかないような場所に私たちは居た。
この場にいるのはキャプテン、私、センゴクの3人(大きめのゴリラくん1匹)だった。
｢ある日海兵がひとり死んだんだ。ソイツは私にとって特別な男だった｣
誰の話か見当もつかずに、静かに話を聞いていた。
小さい頃に出会い、息子のように育て、人一倍正義感のある男。
だがある日突然、彼は裏切った。
その日は、ある島で事件があったそうだ。そこで消えたものは4つ。
バレルズ海賊団
センゴクの部下の命
オペオペの実
当時ドンキホーテファミリーに居た“珀鉛病”の子供
この内の2つは容易に答えが分かった。
キャプテンだ。
海兵の名前は、ロシナンテと言うらしい。
その人物は、珀鉛病を患ったキャプテンを治すため、海軍での任務を半年離れていた。
珀鉛病といえば、当時は伝染病だと恐れられていた。
珀鉛病が流行した
そして、彼ら2人はオペオペの実に手を伸ばしたが海兵の命の灯火は消えてしまった。
｢...本当は2人で逃げるはずだった。俺はあの人から“心”も“命”も貰った。大恩人だ。
だから彼に代わってドフラミンゴを討つためだけに生きてきた！！｣
こんな感情が高ぶるような素振りを見せてこなかったキャプテンだったが、恩人の話はそうはいかなかったようだ。
そして、キャプテンが続ける。
＿＿＿＿“D”の生き方
長い歴史の間耐えることなく引き継がれる“Dの一族”
目の前の老人は知っているのだろうか。
海軍のトップに君臨していたのだ。情報を持っていてもおかしくは無いはずだ。
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年11月3日 19時
