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非術師を呪った瞬間その術師は呪術師ではなく呪詛師に成り下がる
血統を好み穢れを嫌う加茂家
図って家から呪詛師を出すとは確かに考えにくい
五条の読みに感心したように頷き腕を組む家入
悟「で、ちょっとした人参をぶら下げて加茂家に聞きに行ったら渋々教えてくれたよ。」
家「そもそもよく家に入れたな。」
悟「だからわざわざ実家に寄って正式な手順を踏んだんだ。あ゛ー…ダルかった。」
何か思い出したのか苦虫を噛み潰したように顔を歪めて
Aの隣に座り肩に頭を乗せ寄りかかる
家「それで？」
興味は完全に五条の話に移ったのか仕事の資料を放り投げ
コーヒー片手に家入も近くに椅子を移動させて座る
悟「びっくりだよ。女好きの宿儺は当時の加茂家当主の妻に手を出したんだって。奥さんも夫より強くて男前な宿儺に惚れちゃってもう昼ドラ好きの奥様も大興奮の泥沼だったらしい。」
『…。』
悟も何やら興奮しているように見えるが黙って話の続きを待つ
悟「それで子ども作って宿儺の所に出てっちゃったんだって。怒った当主は宿儺が死んだ後に子どもに呪いをかけて妻を連れ帰り死ぬまで閉じ込めたらしい。まじで読むの辛かったよ胸糞悪くて。」
家「子どもは？それほど憎んでなぜ殺さなかったんだ？」
悟「妻もそれなりに優秀な呪術師だったみたい。殺そうとしたけど血を辿って命を削る呪いをかけるのが精一杯だったんだろうね。死ぬ最後まで妻の気持ちが自分に戻ることはなかったみたいよ。」
そんな話あの時宿儺は一言も教えてくれなかった
まあ必要ないと思ったのか宿儺自身もそこまで興味がなかったのか
人の心など人間だった時からなさそうなタイプだし
それよりその母親の方がずっと気になる
そんなに強く誰かを愛し続けるなんて純粋に羨ましい
家「そんなにいい男だったのか。かなり年も離れていただろうに、」
悟「もう長編映画見たような気分だよね。で、肝心な解呪の部分だけど…」
握った手が冷たく呼吸が詰まる
心臓の音が大きくなるのが分かる
聞くのが怖い気持ちと知りたい気持ちが入り混じり
自分でもよく分からなくなる
悟「大丈夫だよ。」
『…うん。』
一旦話をやめAの手を握る五条
大きな手で安心させるようにすっぽりと包み込み
いつもの飄々とした笑顔に安心する
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茉莉 - この作品が好きです。更新、待ってます！ (2020年11月22日 22時) (
レス) id: a68061a5cd (このIDを非表示/違反報告)
Gettion - え…心臓痛くなるくらい好きです。応援しています！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 更新停止ですか??ホントに面白すぎてハマりました！一気に見ました!!更新ホントにお願いしますっ！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
AiRIN(プロフ) - いつも楽しく拝見しています！正直、縞さんの作品ならどれも大歓迎ですが、しにたがり姫か好きなので、続編を待ってます！ (2020年5月17日 13時) (レス) id: 931e2c7403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縞 | 作成日時：2020年4月3日 2時
