Cheri【アイナナ】 (ページ6)

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第4話-万理side- ページ6

-万理side-

社長が突如連れてきたのはとっても笑顔が可愛くて、どこか惹きつけられる魅力のある女の子だった。

「Aさんはこれからソロでデビューさせるといい事でよろしいんですか、社長？」

音「ああ、それなんだけど、AくんにはIDOLiSH7に入ってもらう。」

部屋に少しの沈黙が訪れた後、響いたのはAさんの叫び声だった。

A「ええええええええええ？？！！！！！
まっ、待ってください！IDOLiSH7に入るって、だって彼らは男性アイドルグループですよね？！
そんないきなり、ポッと出のやつが加入ってなってもファンの人だって、何より本人たちが絶対反対しますよ！！」

Aさんは最もなことを社長に投げかけた。

音「きっと最初は反対意見もあるだろう。
でも君には人を惹きつける魅力がある、IDOLiSH7にとってもいい影響を与えてくれると僕は考えているんだ。」

A「そうは言っても…私女ですし…
男の人しかいないグループに入るなんて無理ですよ。」

音「それが気になるなら、男装すればいい。
僕はAくんにIDOLiSH7の一員として、輝いて誰もを魅了する、そんなアイドルになる所を見てみたいんだ。」

社長は強い眼差しでAさんの方を見た。

Aさんはどうするのだろう。
そう思っていたら、俯いていたAさんが口を開いた。

A「…分かりました。ずっと歌手を夢見てここまでやってきたんです。こんなチャンス手放すほど私も馬鹿じゃありません。
男装でもIDOLiSH7でも何でもやってやりますよ！小鳥遊さん、万理さん、よろしくお願いします！」

腹を括ったかのようにそう告げたAさんに驚いた私と社長。

とっても素敵な女性じゃないか…

音「ぜひともよろしくお願いするよ。」

万「俺からも、よろしくお願いしますね。」

A「っ、はいっ！よろしくお願いします！」

そう言って、にっこりと笑ったAさんに対して胸が少し高鳴ったのには気づかないふりをした。