Cheri【アイナナ】 (ページ25)

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第23話ページ25

大「まっ、俺たちもまだまだってことだな。一応お兄さん主演もやってるんだけどね。」

こちらをチラチラ見ながらどこかトゲがある言い方をする大和さん。

壮「だからそうやって意地悪しないでください。」

それを止めようとする壮五さん。

「うう…ごめんなさい」

そして間に挟まれている私。

いや何この状況…抜け出したい…！

すると突然どこからともなく手が伸びてきて、私の腕を掴んだ。

「えっ、わっ！！」

どうやら誰かの背中に隠された、みたい…？

ナ「Hm…ノンノン、ですよ！ヤマトやり過ぎはよくありません。」

大「なんだよナギ。お前が男を庇うなんて珍しいな。」

ナ「ワタシの本能が彼を守らなければと告げてきたのデース。」

大「なんだよそれ。」

どうやら私を背中貸したのはナギさんのようで、ナギさんが言い放った言葉に対して大和さんがククッと肩を震わせながら笑った。

ナ「…それに、悠人あなたには何か秘密があるようですしね。」

「…っ！！」

ナギさんは私の方にくるりと顔を向けると、私にしか聞こえないように耳元でそっと囁いてきた。

え、なんで？もしかしてバレてるなんて事ない、よね…？

私の額にツツ…と一筋の汗が伝ったのが分かった。

ナ「今は言わなくてダイジョウブです。でもいつか、教えてくださいね。あなたのヒミツ…」

ウィ、ウィンクされた…かっこいい…

…じゃなくて！！いや、やばくないか？もしかしなくても、勘が鋭い人なのかな、ナギさんって…

「えっ、あ、あの！ナギさ…「ナギっちとゆうくん何二人でコソコソ話してんの。」

ナギさんに話しかけようとしたら、それを遮るようにほっぺをぷくーっと膨らませた環くんが私たちに話しかけてきた。

環「二人だけでずるい！俺も、ゆうくんと仲良くなりたい！ゆうくん俺とも話そ。」

そういうや否や今度は腕を引っ張られ、環くんと向き合う形になった。

(な、なんかまた距離が近い気がするんだけど…みんな端正な顔立ちしてるから心臓がもたない…！)

環「なあ、ゆうくん。もっとゆうくんのこと教えてよ。」

「えっ、ちょ、顔が近いです…！！」

環「そんなの関係ない。ゆうくんが俺と仲良くなってくれるまで離さないかんな。」

ええ…そんな無茶な…