Cheri【アイナナ】 (ページ23)

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第21話ページ23

環「なぁ、気になったんだけどさ、ゆうくん俺らのこと苗字で呼んでね？」

(ゆうくんって私のこと…だよね？)

「あ、はい。そんな馴れ馴れしくしてもあれかなって…」

環「俺、名前で呼んでほしーんだけど。」

「え、でも…」

環「でもじゃなくて！俺は名前で呼んで欲しいの！」

私にグイッと顔を近づける四葉さん。身長差があるから迫力がすごい…

「わ、分かりました。えっと、環…くん。」

環「なんでくん付けなんだよ。」

「うう…今はこれで許してください！！」

環「しょーがねーな。」

大「お兄さんはその真っ直ぐ素直に行けるタマがたまに羨ましくなるよ。」

環「なんだよ、ヤマさんだって名前で呼んでもらいたかったら素直に言えばいいじゃんか。」

大「ったく、それが素直に言えたら苦労しないって言ってるんでしょうが。とりあえず、悠人今俺らのことなんて呼んでんの？」

「えっと二階堂さん、三月さん、逢坂さん、六弥さん、七瀬さん、和泉さん、環くんですかね。」

なぜだか呼び方を聞かれた。え、なんで？変な呼び方してたら許さないからな的なそういう感じですか？

大「…待て待て、タマはともかくなんでミツだけ名前呼びなんだ？」

「あ、それは和泉さんって呼ぶと三月さんと一織さんどちらをお呼びしてるか分からなくなるかな、と思って。」

大「あー、なるほど。和泉って言うと2人いるもんなぁ。それでか。」

大(って、なんで俺はそれにホッとしてるんだ？相手は男だぞ？)

陸「えー、オレ悠人と仲良くなりたい！三月さんと環だけずるい！俺も名前で呼んで欲しいなぁ。」

壮「確かにこれから仲間になるんだし、苗字で呼ばれてるのじゃなんだか壁があるみたいだからね。僕も名前がいいな。」

ナ「イエース！ワタシもナギと呼んで欲しいです。」

大「はい、という事です。これからはみんなのこと名前で呼ぶように。これリーダー命令な。」

「ええええ…そんな無理やり…」

大「リーダーめ・い・れ・い、な？」

明らかに眼鏡の奥の瞳が笑っていない…何でこのグループは強引な人が多いの？！

みなさんから向けられる視線に耐えきれず、私は静かに分かりましたと答えるのだった。