ダメな女【アバッキオ】★ ページ17
「レオーネ、アーンして」
「ほら、あーん」
私は彼から離れたくないと思うようになった。私から縛り付けてどこにも離れないようにしたい。彼が差し出したフォークに巻かれたパスタを頬張りながら思う
その為には、ずっと彼に好きでいて貰えるようにしなくてはいけない。男性って頼られて甘えられるのが好きらしいし、何より私も彼に甘えたいからよくそうしている
「おいアバッキオ、飯ぐらい自分で食わせねえと、コイツがダメになっちまうぞぉ」
ミスタが揶揄うように言った。私はその言葉にハッとした。ダメになってしまった私を彼は見捨ててしまうかも、と
青い顔で隣のレオーネを見上げると、彼は不敵な笑みを浮かべながらミスタに返す
「何言ってやがる。女はダメなくらいが可愛いだろうが」
そして彼は、私の肩を抱いて、額に顎を押し付けるように体を引き寄せた。椅子ごと動す彼の力が強いことに胸が高鳴る
「ふーん、ならいいけどよお」
ミスタは興味無さそうに苺ケーキを食べだした。満足気な彼は、私を引き寄せたまま肩から手を離し、またアーンを続けようとしてきた
「食えよ、あーん」
「ん!」
その誘惑に勝てるはずもなく、私はまたパスタを頬張った。ダメなくらいがちょうどいいって彼が言うなら、トコトンダメになっちゃってもいいかもしれない
ふふ、と笑みを浮かべていると、レオーネも私に微笑み返してきた。めちゃくちゃカッコイイ視界の暴力
一人でキュンキュンしていると、いつの間にかパスタを食べ終わっていた。幸せな気持ちで愛しい人の大きな手を握っていると、彼は私の手を包み込むようにして握り返す
これがまた嬉しくて一人でにやけてしまうのだ
「レオーネ、いつもありがと」
解散後、ソファで彼の肩にもたれかかってそう言うと、彼は軽く口角を上げて笑った
それが嬉しくて彼の腕をギュ、と抱いてしまう
「私が死ぬまで、ずっと一緒に居てくれる?」
私がそう聞くと、彼は毎回
「ああ、絶対だ。一生お前と一緒に居るぜ、A…」
と答えてキスをする
それが本当に嬉しくて毎日毎日聞いてしまう
「私、貴方がいないとダメになっちゃいそう」
「俺がいても、ダメになっていいんだぜ」
ふふ、と吐息を漏らして笑うと、彼はやっぱり微笑み返す
(俺がいないと何も出来ないくらい、今までよりもっと、俺に依存してくれよ)
彼がそう願っていることを、私は未だに知らない
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たつみ(プロフ) - 海月さん» いえいえ、私もサーレー好きなのでリクエスト貰えて嬉しいです、ありがとうございます!海月様の思っていたものと違っていないかどうか不安でしたが、ご期待に添えられたようなら良かったです<(_ _)>また機会があればよろしくお願い致します! (2021年6月4日 13時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエストにお応えしていただきありがとうございました。今回もとても素晴らしいお話でした。サーレーの夢小説を書いてくれる人は少ないので助かっています。本当にありがとうございました。 (2021年6月4日 7時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - 海月さん» 了解です!遅くなってすみません(>_<;)出来上がった話に問題点があったら遠慮なく仰ってください!少々お時間頂きます<(_ _)> (2021年6月4日 0時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエスト失礼します。サーレーの夢をお願いします。病んでいる感じで書いてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。 (2021年6月1日 22時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - モモまんじゅうさん» 了解です!ありがとうございますm(*_ _)m完成したものに何か気に入らない点などがありましたら、遠慮なく仰ってください! (2021年5月28日 21時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペンシル x他1人 | 作者ホームページ:http://uranaimonsuto
作成日時:2018年12月30日 17時