愛してる【花京院】※死ネタ ページ2
(夢主ちゃんが死にます
初っ端から重くて申し訳ない)
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別れは唐突だった
張り巡らせたリボンを各々の武器に戻して、DIOに向けていたはずなのに。それらは全て、私に向かって飛んできていた
「ッッ!!!ァ、グゥっっ」
降るナイフの雨。飛んでくる銃弾の嵐。その向こうには、忌々しいDIO!!口元に歪んだ笑みを浮かべ、地面に叩きつけられた私の愚かな姿を見て、どこかへ飛んでいってしまった
「…ま、て……」
奇襲をかけたのが失敗だった。喉に刺さったナイフのせいで、上手く声も出ない、息もできない。銃弾に貫かれた胸の傷は致命傷だった
私の体はおびただしい数のナイフと穴でぼろぼろだ。ああ、最期に、愛する貴方の顔が、見たい
「…Aッ!!!!」
遠くで悲痛な叫びが聞こえた気がした。地面にできた血溜まりは留まることを知らず、既に辺り一面に広がっていた
「の、り……き」
駆け寄ってきた彼に抱き抱えられる。彼の制服が私の血で汚れていく。緑から赤へと染まっていく
頬に熱いものが当たる。それはぼたぼたと彼の目からこぼれ落ちる涙だった
彼らと共に過ごした今までの日々が、走馬灯になって蘇る。体の末端から中心まで、冷え切っていくような心地がした
「A、Aっ、死なないで、お願いだ…」
ジョースターさんが帽子を目深に被っている。ああ、こんな所に居たら、DIOが戻ってきちゃうよ、二人共。早く、距離を取らなきゃ
「すき、げほっっ、あ、い、して、る」
「喋らないでくれ!!何も、言わないで…A…っっ」
もうだめ。もう遅い。だから今言わなきゃ。私が物言わぬ死人となる前に。今伝えるの
喋ってる途中で血を吐く。喉に刺さったナイフの感覚は既になく、喋ることでまた傷がついていくのが分かるけど、構うものか
血に濡れた私の手を、典明が掴む。彼の手が汚れていく。やめてよ、そんなこと。貴方を私で汚したくないのに
「ど、か、負け、ない……で…」
「…A…嫌だ、いかないで、ねえ」
「だいすき……生き、て」
彼に握られた手から、腕から、体から、力が逃げていくのを感じた。もう目も開けてられない、死んじゃう私、はは、泣けてきた
最期に聞こえたのは、彼の鼻声だった。
「…僕も、愛して、る…」
嬉しいなあ、ありがとう。今、世界で一番幸せ
そうして、私の弱々しい心臓の鼓動は、停止した
あるのは静寂だけだった
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たつみ(プロフ) - 海月さん» いえいえ、私もサーレー好きなのでリクエスト貰えて嬉しいです、ありがとうございます!海月様の思っていたものと違っていないかどうか不安でしたが、ご期待に添えられたようなら良かったです<(_ _)>また機会があればよろしくお願い致します! (2021年6月4日 13時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエストにお応えしていただきありがとうございました。今回もとても素晴らしいお話でした。サーレーの夢小説を書いてくれる人は少ないので助かっています。本当にありがとうございました。 (2021年6月4日 7時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - 海月さん» 了解です!遅くなってすみません(>_<;)出来上がった話に問題点があったら遠慮なく仰ってください!少々お時間頂きます<(_ _)> (2021年6月4日 0時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエスト失礼します。サーレーの夢をお願いします。病んでいる感じで書いてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。 (2021年6月1日 22時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - モモまんじゅうさん» 了解です!ありがとうございますm(*_ _)m完成したものに何か気に入らない点などがありましたら、遠慮なく仰ってください! (2021年5月28日 21時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペンシル x他1人 | 作者ホームページ:http://uranaimonsuto
作成日時:2018年12月30日 17時