10:旅立ち ページ10
神山さんが辞表を出した次の日…
日が昇る前に荷物を纏めて家を出た。
「神山さん、誰と待ってるんですか？」
神山「もうすぐ来るはずやねんけどな〜…」
人気がない路地裏…
私には何もかもが初めてで少し怖い。
神山「あ、来た来た。」
？？「その子？例のご令嬢。」
神山「せやで。
と言っても淳太もお金持ちやん。」
中間「山下家程ではないで。」
「は、初めまして…」
中間「初めましてww
そんな身構えんでもええてw」
神山「淳太は俺の友達でハッキングのプロやねん。」
「ハッキング…？」
中間「神ちゃんに言われてやってみたけどもうそろそろで監視カメラが動き始める。
話はあとやからはよ出るで。」
神山「ここからは淳太の車で行くからな。」
「よ、よろしくお願いします！」
中間「ははっwwそしたら新居に向かうで。」
新居…と言って連れてこられたのは山奥…
神山「ここなら余計な電波も入らんし人目も少ないから大丈夫やろ。」
「食事とかどうするんですか？」
中間「それは俺と神ちゃんで何とかするで。
見た目はボロ屋やけど中は充実してるから安心してな。」
「何から何までありがとうございます。」
中間「神ちゃんの彼女さんやからな♪」
「…………////」
神山「可愛い♪」
中間「ほな、俺は帰るわ。
食料1週間分はあるから。」
神山「おん、ありがとな。」
中間さんはそのまま車で家に戻ってしまった。
･
ｰ警察署ｰ
？？「山下家ご令嬢の山下Aさんを攫った容疑としてこの男が有力なった。」
会議室の机の真ん中に置かれた山下家敷地内に写っていた映像から切り取られた写真。
山下家ご令嬢誘拐の容疑者
《神山 智洋》
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作者名：赤い天使 | 作成日時：2023年4月14日 16時
