9:時のハグルマ ページ9
お父様はやはりすぐに捜索願を出した。
神山さんと家を出た次の日ニュースになった。
神山「思ったよりニュースなるの早かったな…」
「神山さん…大丈夫なんですか?」
神山「ニュースにもなったし…捜索もされとるとなると……
バレるのは時間の問題やな。」
「そんな…」
神山「ま、ええわ。
とりあえず仕事行ってくるからええ子にしとってな。」
神山さんは私の頭を撫で職場に向かった。
それから何をすればいいか分からなかったのでとりあえずスマホを開いてみた。
望さんから数百件もの着信があった。
ごめんなさい、望さん…
私は貴方と一緒になる気は無いの…
そう思い再びスマホの電源を落とした。
私は神山さんの家を散策しようと色々覗いてみたりした。
そこには1冊のノートが机の上にあって見てみると私の事を拐う計画がびっしり…
バレた場合も考え5パターンほど考えられていた。
普通の人だとゾッとするかもしれない。
でも私は違った。
すごく嬉しかった。
神山さんがここまでして私を連れ出してくれたのが……
・
神山side
思ったより早くニュースになってびっくりした。
けどまだ監視カメラの映像は届いて無かったようで少し安心。
重岡「怖いな…誘拐やって……」
神山「せやな〜…」
重岡「それもあそこのお嬢様やって…
神ちゃん気にしてたからショックやろ?」
神山「まぁ…早く見つかって欲しいな……」
重岡「まぁ、犯人は何を要求してへんってことはただあのお嬢様が欲しかっただけなんかな?」
神山「さぁ…?」
重岡「まさか神ちゃんやったりしてなww」
神山「はぁ?」
重岡「…え、まさか………」
神山「ちゃうよ!俺ちゃうよ!ww」
重岡「そうよな〜ww」
ビビった…
確信を突くことをたまに言うからしげにはいつもびっくりする…
休憩が終わり俺は部長を会議室に呼んだ。
部長「神山、どうした?話って…」
神山「すみません…本日限りで辞めます。」
部長「えっ…」
神山「引き継ぎはしっかりします。
これ、退職願です。すみません、お世話になりました。」
部長「あぁ…分かった……」
神山「あ、この事は内緒でお願いします。」
部長「分かった…」
その後、俺は引き継ぎやったり色々した。
全員が部署を出てからデスクの整理をした。
沢山仕事したし沢山お世話になったこのデスクとこの会社。
でも俺はもうAだけ居ればあとはどうだってええわ…
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作者名:赤い天使 | 作成日時:2023年4月14日 16時