Can't stop【T.K】 (ページ8)

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8:運命ページ8

神山side

彼女を近くに止めてた車に乗せそのまま1度自宅に向かう。

屋敷の中は急な物音と彼女がいない事で大騒ぎ。

神山「よし、行こうか。」

「はい。」

車のエンジンをかけ法定速度で自宅に帰る。

家に着き一旦彼女を匿う。

「ここが神山さんの家…」

神山「Aの家と比べれば狭く感じるかもしれんけど…」

「いえ、気にしないでください。」

神山「もう少し我慢してな…」

「………………。」

神山「早くても明後日…遅くて来週…」

「えっ…？」

神山「ここを出ようと思う。」

「なんでですか？
私はやっとあの家から出てきたのに……」

神山「それやからよ…
俺がやってるのは完全な誘拐。」

「神山さんは…私を助けてくれただけなのに……」

神山「明日明後日にはニュースになってんやろうな。」

「……………………っ。」

神山「会社は明日で辞めることにした。
貯金もあるし…しばらくは金に困ることはないやろ。
家を出るまでに服やら色々買うか。」

「神山さん…
私今とっても嬉しいんです…

叶わない事が叶った気分で……初めての感覚で…
人を好きになったのは貴方が初めてで……

私神山さんともう離れたくない…
ずっと一緒に居たいです。」

神山「A…」

「だから…私は何があっても神山さんから離れませんから。」

俺は彼女の強い意志を感じた。