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□99話 視点:橘 樹 ページ50

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 ルイスの部屋に泊ると話せば、一瞬驚いた後、「本当に?」と聞き返された。こんなところで嘘をついてどうするんだよ。


「でも、樹。布団変わると寝れなくなるじゃん。本当に大丈夫?」

「俺のことなんだと思ってるんだよ、お前…」


思わず溜息をこぼせば、「ちょっと待ってて」と言われ部屋に入り直す椿を廊下で待つことになる。

とりあえず、ギルを納得させないと。さて、どう丸め込むか。と、考えこんでいれば、とすとすと肩を叩かれる感覚にはっとする。


「お待たせ、はいこれー!特別に貸してあげるー!」


顔の前に突き付けられた茶色の物体…もとい、これ抱き枕か?


「なんだこれ」

「なんだこれじゃない!抱き枕だって。かっわいいでしょー?」


なんて自身満々に言うものだから、もう一度渡されたそいつをよく見れば、やけにぐうたらしてるこいつに何故か癒される。


「これナマケモノか?」

「正解!その子、めっちゃ感触いいし、かわいいからめちゃくちゃ安眠できるんだよ!」


「確かに、かわいい」


すかさずこいつの顔をぐしゃっと握れば、椿に怒られるがなんかこの不格好な顔もかわいいな。


「逆に借りていいのか?」

「いいよいいよ!その代わり、明日には返してよね」


にっと微笑む椿の頭をひと撫ですれば御礼を伝え、この怠けた動物を脇に抱え片手には愛刀を持ち廊下を進む。とりあえず、ギル捜しっと。

歩いていれば次に遭遇したのはエミヤだった。


「あれ、エミヤ?さっきはごめん、迷惑かけて」

「気にするな。大体こうなることは予測できていた。…ああそうだ、賢王は今晩、別室で休ませることになったのでな、回収しにきた」


「え?ギルのこと説得してくれたのか?」


「……まあそのなんだ、気にすることはない。とりあえず預かろう」


もうエミヤがイケメンすぎる…と内心ほっとすれば愛刀をエミヤにお願いし、いよいよルイスの部屋へ向かうこととなる。

とりあえず明日はなにもないし、万が一、寝坊しても大丈夫だろう。まあ、アルトリアもいるだろうから寝坊するなんてことはたぶんないだろうけど。

椿から借りたコイツもいるわけだし、安眠できることを祈ってノックする。


「はい」と短い返事を後に扉を開けたルイスは俺を見るなり、瞳がきらっきらなわけだが。


やばい、なんか帰りたくなってきた。



「いらっしゃい、樹くん。歓迎するよ」

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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2019年10月9日 13時

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