□52話 視点:橘 樹 ページ3
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エミヤが出してくれたアールグレイとスコーンを頂きながら、ようやく何故、シャーロットさんとリリーさんがカルデアにやってきたのかを知る。
話しを聞く限りは弟のノアくんがカルデアに来るという話しであり、そのときは頼むと言われてしまった。
それは構わないが、どちらかというと兄貴があれからやらかしていないか、俺がノアくんに確認したいくらいだ。
いや、なんか怖いし確認するのはやめとくか。
にしても、エミヤの淹れてくれた紅茶…おいしすぎ。スコーンもおいしいけど。
正直、ミルクティーといったらコンビニのを、スコーンは緑のセイレーンが目印のあの店のくらいしか俺は知らないから、淹れ方ひとつでこんなにも変わるのか、と感動してしまう。
そういえば、アイツは元気でやってるのだろうか。
いつでも隣にいた幼馴染を思い出せば、ふと会いたいな、だなんて。
こんな二人を目にしたからだろうか。
そんな呑気なことを考えていれば、「私たちもお暇しようか」という言葉が聞こえ、見送るべきかと席を立とうとすればルイスに制された。
はずが、手を取られてるのは何故だ？
俺と麟子の手をしっかりと握り、麟子にいろいろと話しているようだが正直、後ろの会話しか耳にはいってこない。
そんなこんなでエントランスに着くまであっという間で、所謂、"お別れのキス"とやらを生で見せられた俺は完全に真顔状態だ。
待って、アイツ誰？
林檎みたいに赤くなって、気絶したリリーさんが気の毒だわ…
リリーさんを軽々と抱き上げ、王子さながらの格好良さで帰っていたシャーロットさんにはもうツッコむ気力さえないが、不思議とまた会いたいな、と思ってしまうそんな魅力があった。
「なあ、ルイス。リリーさん泣かしたら間違いなく地獄しかないから頑張れよ。俺、あの人だけは敵に回したくないわ」
と、笑ってみせれば先程までのギルとの取っ組み合いを説明しながら食堂へと戻る。
戻ればあのなんとも収集のつかないサーヴァントたちの処理をしなくちゃいけないのが若干鬱だが、兄貴のことも聞けたわけだし、今日のところは良しとしよう。
「あ、そういえば俺、部屋の片付けしてないや。ルイスにあとで投影頼むかも、いい？」
と、見上げれば、ぱあっと表情が明るくなるルイス。
隣でなにやら、なにを投影するんだろうと若干わくわくされてる感じがあるが、
俺が投影してほしいのってただの畳なんだよな。
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります！！ 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (
レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います！ (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様！！ 二人のお風呂シーン！！ 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ：なし。
作成日時：2019年10月9日 13時
