□50話 視点:橘 樹 ページ1
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扉の先に見えたのは先程のルイスとリリーさんの二人。
こちらから見た感じ、ルイスがシャーロットさんになにか言われている様子だったがきっと俺が関与すべき話しではないのだろう。
「そういえば腹減ったな」
「いっ君、なにも食べてなかったしね。なにか持ってくる?」
そんな麟子の好意はとてもありがたいんだけど、あのサンドウィッチを囲んだ英霊の様子を見る限り、あれは運ゲーだということが意図も簡単にわかる。
幸運値が低いやつがあからさまにやられてるし!!
おそらくギルに選んでもらえば間違いないだろうが、あいつのことだ。
そうも簡単に俺に"普通"のサンドウィッチを提供してくれるはずもないだろう。
つかあいつ、アルトリアに構いすぎ。絶対嫌われるパターンだろ…いやすでに嫌われてるんだった。
シャーロットさんたちの話しも長くなりそうな雰囲気あるし、ギルにやっぱサンドウィッチ選んでもらうか。
と、席を立ち隣に座れば「もう良いのか?随分と楽しんでいたようではないか」とにやりと笑う英霊。
「妬いてんのか?」
「誰がお前などに妬くか!冗談も休み休み言わんか…!」
「ま、それはともかくマーリンのゲテモノが入ってないサンドウィッチどれ」
「お前というやつは…なに、それを
「んじゃその隣のやつにしよ」
「おい!聞いておいてなんだその行為は!」
いやだって、絶対今の本当のこと教えてくれる流れじゃなかったじゃん。
と、ちらっと隣を見れば不服そうにしているギル。
だが、そんなことも束の間。
先に口火を切ったのはギルであった。
「ところでだ、樹。お前、どちらが好みなのだ」
「は?」
「二度同じことを言わせるな」
頬杖をつき、シャーロットさんとリリーさんを見据えるギル。
きっと、この状況にも退屈してきたのだろう。サンドウィッチを片手に俺もまた二人を見据えれば、話しが終わったのかこちらへ歩いてくるシャーロットさん。
だが、謎だ。
ギルの前に立ち何故か見下ろしている。
その様子にご立腹したギルはというと「誰の許可を得て
これは一触即発か、と間に入ろうと思えば間髪いれずに吐いたシャーロットさんの言葉は予想を遥かに超えた言葉だった。
「貴様こそ、誰の許可を得て私を見ている」
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります!! 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います! (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様!! 二人のお風呂シーン!! 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年10月9日 13時