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■4話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ5

「ほう…王に対する態度というのがわかっておるようだな、お前は。このクソガキの名なら樹だぞ」

どうやら俺の勘は当たっていたらしい、少し機嫌良さ気に回答してくれるキャスターのサーヴァントにお礼を言って、いけている少年(ショタ)である樹くんの頬に更に自分の頬を擦り寄せたら俺とキャスターを怒鳴っていて。

「あぁそんな樹くんも可愛いぃ…!!」
「だぁあ!! 離れろぉぉ!!」

俺の頬に手のひらを当てて離れようとしている樹くん。

子供にしては硬い手のひらにおそらく何か剣術か何かをしているのかもしれない、あぁその姿もきっとかわいいんだろうなぁ…。

デレデレとしていた俺は気付かない。

後ろに顔をしかめ、だが決意に満ちた表情で俺を見ていたアルトリアがいたことを。

「っ…マスター、申し訳ありません!!」
「ぐぇ…」

アルトリアの謝罪が聞こえた後に脳天から鋭い痛みがきて、意識が朦朧とする。

驚いて唖然としている樹くん。

そんな表情もかわいいと思いながら、俺の視界は白くなっていくのである。

 


視点:第三者

崩れ落ちたルイスをアルトリアは抱き留めると大きく溜め息を吐き、先程までルイスの悪癖の餌食になっていた樹に向き直る。

「うちのマスターが御無礼を働いてしまい申し訳ありません。今後このようなことにならないよう私が確りと見張っておきますので」

面白いものを見付けたという風な視線をキャスターのギルガメッシュから受けつつ、だが眉間に皺を寄せながらも無視を決め込んだアルトリアは、リンコにも同じ言葉で謝罪しマーリン睨み付け、カイルとエミヤにも謝罪をし、食堂の端の一角でルイスが起きるのを大人しく待つのである。

「なん、だったんだ?」
「くっくっくっ…随分と楽しそうなところではないかここは」

何個かの椅子を連ならわせてルイスを寝かせたアルトリアを見ながら樹とギルガメッシュはそう呟いたのであった。


□5話 視点:橘 樹→←■3話 視点;ルイス・スタインフェルド



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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2019年9月24日 22時

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