□32話 視点:橘 樹 ページ33
「ずばりサンドイッチ。あるものでやるから具材は限られるけど、麟湖には挟む作業をやってもらいたくてさ。いけそうか?」
「なんでも挟んでいいんですか?」
「もちろん。なんでも挟んでいいぞ。俺は、ルイスの二日酔い専用メニュー作るから…こっちは任せていいか?具材は軽く作っておいたから、まじであと挟むだけなんだけど」
野菜をトントンと切りつつ、会話をすれば笑顔で頷く。
まあ挟むだけだし、怪我もしないだろうから大丈夫だろうと少し様子を見守っていれば、
声を上げたのはマーリンだった。
「とはいえど、
は?こいつはなにを言ってるのか。
「当たり前だろ、"お前ら"もやるんだよ」
「は?」
「え?」
「いや、だってそこで突っ立って見てんのか?それはそれで退屈だろ」
と、何事もなかったかのように、鶏肉を切り始めれば、だしの味見をする。
「麟湖、ちょっといいか?この味付けどう?欧米人の舌ってイマイチわからないからさ」
まあ母さんが、イタリア人なわけだけどイタリア出身の癖に、味覚音痴なところがあるから、
正直あてにならないというか。
「おいしいですよ!」
「お、よかった」
「いやよくない!!全くもってよくないだろう!!樹、貴様、なにを言っている、この
「マーリンは?別に強制しないけど、別にこういうの嫌いな作業でもないだろ?」
「私は構わないよ。なにやら楽しそうだしね。なにを挟んでもいいのだろう?」
こいつなに挟む気だよ。
「常識の範囲内にしろよ?じゃなきゃ残ったらお前に食わせるからな」
「おい、樹!」
「別に強制してないし、やらなくてもいいんだぞ。…そうだよな、俺が悪かったよ」
「ほう。ようやく立場を理解したということか。良い心掛けだ。フハハハハ!!」
「まあ、傲慢な王じゃ、サンドイッチ作りは"ハイレベル"だよな…」
「むっ、なんだと?」
「でも、"マーリン"にもできるしちょっとできるんじゃないかって期待した俺が間違ってたみたいだわ」
「何?誰が、できぬといった」
「んじゃ、できんの?」
「できるに決まっておるわ!!おい、小娘。半分ほど寄越せ。この
よし。本当に単純で助かったわ。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時