【あるカルデアの日常】あるマスターの日常【派生作品】 (ページ3)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:35,562 hit

■2話　視点:ルイス・スタインフェルドページ3

.
　カイルさんからしまった、という視線をもらうけど気にしない。

俺はにこりと更にこの可愛らしい少女(ロリ)であるリンコさんに、尋ねた。

「すみません、あまりにも可愛かったのでハグと頬擦りしてもよろしいですか？」

そう言えば席に座っていたアルトリアから視線を感じたけど気にしない。

リンコさんは不思議そうな表情をしたが直ぐに笑顔でいいと了承をしてくれて。

「なに？いいと？では遠慮なく。…あぁ！かわいいぃ…！！！」

遠慮なく抱き締めてその柔らかい頬に自分の頬を擦り寄せる。

あぁ幸せ…、もうこの時間がずっと続けばいいというのに。

「っ何をなされているのですかマスター！？」

というのに、アルトリアが俺の至福の時を邪魔するので思わず睨むように見てしまうのは仕方がない。

「何って、ハグと頬擦りだアルトリア」
「ではなく！大人である貴方が子供にそのようなことをしてはいけません」
「ちゃんと許可はとった。あ、リンコさん、お菓子を持っているのですが食べますか？」

絶句するアルトリアをよそにリンコさんに尋ねると可愛らしい笑みで頷いたのでスーツの胸ポケットから有名銘柄のチョコやクッキーやらを取り出して差し上げれば更に嬉しそうに笑うので、もう可愛い…！幸せ…！

抱き上げて元々俺が座っていた椅子に座り直し、リンコさんを俺の膝の上に乗せて後からハグをする。

「……」
「…ルイスね、重度の子供好きなんだ。よくあぁやって子供に声を掛けにいってはハグと頬擦りをしていいかって聞いてるんだよ」

後ろでカイルさんがアルトリアにそう言っている声と、マーリンシスベシフォウ！という知らない声と呻き声が聞こえてきたが、まぁ些細なことだろう。

「何か食べたいのがあれば取りますので、遠慮なく言ってください」
「ありがとうございます！」

いつの間にか白い獣が床から俺をじっと見上げていたが興味が失せたのか、直ぐにリンコさんの膝に乗って大人しくしていた。

「ペットですか？」
「違います、キャスパーです」
「キャスパー、ですか？」
「はい！」

キャスパーとは何か？と考えるが笑顔でそう言い切ったリンコさんに問うのは失礼だろう、それにしても笑顔がかわいいなぁ。

「っ～マスター！いえルイス！その子を膝の上から下ろしなさい！」
「だから許可はもらった」
「例え本人から許可をとっていようと、やはり騎士として貴方のその所業だけは見過ごす訳にはいきません」