□15話 視点:橘 樹 ページ16
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今日はいろいろあったけど、ここに来てよかったな、と心から思う。
そんな思考に至れば、食堂の椅子に座りひといきつく。
そんな時だ、パーカーをひかれる感覚を覚えたのは。
「なんだよ、ギル」
「はじめまして、僕は
「おわああっ!」
そうだよな?冷静になれば、ギルがこんなことをするわけない。
にしても、びっくりしたな。確か、彼女は先程から俺たちのやりとりを心なしか楽しんでいた…そう、あのキャスターのマスターだ。
あのキャスター、どことなく強キャラ感があるんだよな。
と、不意にうちのキャスターに視線をやる。断じて、深い意味はない。
「樹。お前、今、とんでもないことを考えたわけではないだろうな?」
「さあ、なんのことやら。笑」
なんて恒例になってきたやり取りをすれば「驚かしましたか?」と首を傾げる彼女の肩口から、ひょこっと顔を出す。
なんだ、あのモフモフ…!
って、そうじゃなくて!
「少し。でも俺がぼーっとしてただけだからさ。あ、俺は橘 樹。さっき名乗っちゃったけど、一応改めて、よろしく!」
「はい、よろしくお願いします。あと、僕のキャスター…」
うわっ、でたな!!強キャラキャスター!
だいたいこういうニヤニヤ系お兄さんポジは、なめてると痛い目みるんだよな。
「マーリンだ、よろしく。なんだか不本意な見られ方をしている気がするが気にしないことにするよ!今日は面白いものが見られたからね」
げっ、千里眼系サーヴァント…!
※顔にでているだけです。
と、なぜか警戒マックスの樹を前に声あげたのが意外にも彼のサーヴァントであるギルガメッシュであった。
「ほう、その面白いものとはまさか、
「ははっ、だってそうだろう?君がこんなにも従順に接してるなんて滅多にみられない。こんなに面白いことはない」
「え、なに知り合い?」
「こんな奴、知るか」
いや、絶対知ってるじゃん。
と、思うもこれ以上つっこむと面倒そうなので放っておくことにした。
だが再び彼女と会話をしようとしたときだ、不意にあのモフモフと目が合った。
「フォウ」
「な、鳴いた…!」
思わずリアクションしてしまえば、くすりと笑う女の子。
綺麗な黒目と目が合えば、「触ってみますか?」とモフモフを抱き上げる。
ていうか、今更気づいたけど、マーリンて、あのマーリンじゃんか。
ま、いいか。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時