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3年生は私達2年生の教室がある階の1個上の階に教室がある。
階段を登れば、まるで違う世界。
3年2組、先輩のクラスを目指す。
「 2組… 」
先輩いるかな。
恐る恐る教室を覗く。
椅子じゃなくて机に座ってスマホをいじってる先輩を見つけて、よかった、とホッとして声をかけようと一歩踏み出す。
『 亜嵐! 』
先輩以外いない教室に響くのは、私がいる入口とは反対の入口から駆け寄っていく女の子の声。
『 ん、で、どうした? 』
『 あ、そう、えっとね、はいこれ!バレンタイン! 』
『 おう!サンキュー 』
『 あの、それでね、 』
『 うん? 』
足が長くて、程よく細くて。
可愛かったなぁ。
きっとあの子も先輩のことが好きなんだ。
見ちゃいけない気がして、聞いちゃいけない気がして、ダメ、って思ったら体が勝手に動いた。
先輩に渡すケーキが入った紙袋を握って、無我夢中で階段を駆け上った。
1年の時乃々華とふざけて開けた屋上の鍵。
まだ開いてるかなって思って来てみたけど、やっぱり閉まっちゃってて。
折角開けたのに、って。
なんかすごい悲しくて。
「 今日、予定入れないでねって、言ったのになぁ 」
いつもは先輩が迎えに来てくれるのに、教室にいたってことは私じゃなくてあの子を選んだんだよね。
…選ぶも何も、選択肢に私がいたのかどうかもわからないのに。
誰もいない屋上に続く扉の前。
重力に耐えきれなくて零れた涙は、止まらなかった。
勝手に好きになって、昔からの付き合いだからって、勝手に隣にいて、先輩を苦しめてたのかな。
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なーちゃむ(プロフ) - はまはまさん» はじめまして、はまはまさん! 素敵な日にとっても素敵なコメントありがとうございます( ; ; ) また、読みに来てあげてください( ^_^)!! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 3a9aed4a40 (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - なーちゃむさん初めまして!HappyValentineです!毎年バレンタインの日はこのお話を読みに来ています!ことしも幸せな気持ちで1日が始められそうです! (2018年2月14日 3時) (レス) id: f7d78aeb4d (このIDを非表示/違反報告)
かーこ(プロフ) - 亜嵐くん最高です!!!!! (2016年5月8日 0時) (レス) id: ccbb1a556a (このIDを非表示/違反報告)
かーこ(プロフ) - 初コメです!めっちゃキュンキュンしました!!!!!この小説凄い好きです!!!!! (2016年5月8日 0時) (レス) id: ccbb1a556a (このIDを非表示/違反報告)
もこ - なーちゃむさん» 涼太もののちゃんも可愛くてきゅんきゅんしました!!次のお話も楽しみです!!更新待ってます!! (2016年2月20日 22時) (レス) id: 046521ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーちゃむ | 作成日時:2016年2月13日 0時