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『 乃々華はさ、どう思ってるの? 』
あのままAは誰もいない音楽室まで私を引っ張った。
ピアノの前に私を座らせて、ピアノに寄りかかるA。
なんのこと、誰のこと聞いてるかなんて、言われなくても分かる。
「 嫌いだと思った。」
『 うん? 』
「 いつも女の子といて…そのくせにののに構ってくるし、女の子の扱い馴れてるのかな、って。 」
『 そうだね 』
「 沢山女の子たぶらかして、最低だって 」
『 …乃々華はさ、片寄くんのこと嫌いなのに、よく見てるよね 』
「 …え? 」
『 いつも、片寄くんのこと見つけて、グチグチしてた。
乃々華…それってどういうことか知ってる?』
Aの言ってることがまるで意味分からなくて、じっとAを見つめ返して首を横に振る。
困ったように笑って、多分ね、と私の手を握るA。
『 嫉妬、じゃない? 』
「 …は? 」
ドアの方をちらっと見て溜息をつくA。
『 …じゃあ、私戻るね。』
「 え!ののも! 」
『 ううん、大丈夫 』
何が大丈夫なの?
「 A? 」
『 頑張って、素直にね 』
「 へ? 」
Aがドアを開けると、背の高い男の子の背中が見える。
Aが微笑みかけると、こっちに足を向けるその人。
顔なんて、見なくても分かる。
「 …片寄くん 」
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なーちゃむ(プロフ) - はまはまさん» はじめまして、はまはまさん! 素敵な日にとっても素敵なコメントありがとうございます( ; ; ) また、読みに来てあげてください( ^_^)!! (2018年2月15日 12時) (レス) id: 3a9aed4a40 (このIDを非表示/違反報告)
はまはま(プロフ) - なーちゃむさん初めまして!HappyValentineです!毎年バレンタインの日はこのお話を読みに来ています!ことしも幸せな気持ちで1日が始められそうです! (2018年2月14日 3時) (レス) id: f7d78aeb4d (このIDを非表示/違反報告)
かーこ(プロフ) - 亜嵐くん最高です!!!!! (2016年5月8日 0時) (レス) id: ccbb1a556a (このIDを非表示/違反報告)
かーこ(プロフ) - 初コメです!めっちゃキュンキュンしました!!!!!この小説凄い好きです!!!!! (2016年5月8日 0時) (レス) id: ccbb1a556a (このIDを非表示/違反報告)
もこ - なーちゃむさん» 涼太もののちゃんも可愛くてきゅんきゅんしました!!次のお話も楽しみです!!更新待ってます!! (2016年2月20日 22時) (レス) id: 046521ccc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なーちゃむ | 作成日時:2016年2月13日 0時