お気に召すまま。４

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昨日は、久しぶりに自炊したし、ひとりの時間が多かった


怒ってた玲於くんを思い出しながら煮込んだカレーは少しだけ辛かった。

考えれば考えるほど絡まって、出てるはずの答えを見て見ぬ振りして


特に何に悩んでるって訳でもなかったけど、頭の中は隼くんのことでいっぱいだった




今までがないがしろな状態すぎて、今更改まるのもなぁ、って思えば

玲於くんや遥さんは凄いと感心して

そんなふたりを私はどうしたのかと後悔しながら、私はどうするべきなのか思い悩む



答えは全部同じところに行くはずなのに、その答えが怖くなってしまう。





涼『 それが恋愛なんじゃない？ 』


「 … 」


涼『 分かんなくたって、好きだって気持ちがあれば成立するもんなんだよ、きっと 』


「 なんて投げやりな… 」


涼『 答えなんてないんだから、Aちゃんがしたいようにすればいいよ 』

『 Aちゃんが決めたんだから、誰も文句なんて言わない 』



「 …うん、 」



涼『 怖いなら、１回逃げてみれば？ 』

『 俺は全然アリだと思うよ、 』





恋愛相談、って言うか、涼太くんから話を聞かせてほしいと誘われたのは私


目の前の涼太くんは、時折ボールペンを回して、少しずつ言葉を文字にしていく



開いてあるノートは、作詞する時に開いて鍵にするらしい





「 逃げたら、どうするの？ 」


涼『 追いかけられるかもしれないし、追いかけられないかもしれないね 』


「 …もう、辞めたいな 」


涼『 辞められないよ、きっとAちゃんは 』





柔らかく笑った涼太くんが紡いだ言葉は、私の心の鍵に嵌った









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