お気に召すまま。４

149. side H ページ2

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頭を下げる亜嵐くん


えっ、とザワつく楽屋


深く刻まれた白井さんの眉間




強く握られた亜嵐くんの拳が、少しだけ震えていた






白井『 …そういう事だから、暫くみんな外に出る時はいつも以上に気を張って欲しい 』


涼『 亜嵐くんはどうなるんですか… 』


白井『 取り敢えず記事は出ないから、今まで通り活動してもらう 』





よかった…、って、そう言いたそうなみんな


だけどすぐに現実が見える





裕『 …え、じゃあフロールの取材は？ 』


白井『 黒木さんが担当してる企画はこれからも続ける、ただ、それが終わればもう、 』


玲『 …久々にいい人だったのに 』


亜『 ごめん… 』


龍『 亜嵐くんが謝ることとちゃうやろ 』





フロール、明日香さんが担当記者として３ヶ月間連続掲載企画でGENEをスポットしてくれた女性雑誌

あと２ヶ月分、撮影が残ってる


それが終われば明日香さんにはもう、俺らの記事を書いてもらえないらしい





亜『 ほんとに、ごめん。 』





正直、なんて声かければいいのか、さっぱりだった

亜嵐くんは相当明日香さんのことが好きだと思うし、明日香さんだって、亜嵐くんのことただの幼馴染みだとは思ってないと思うし




あー……マジでなんでこんな時に限って気ぃ利かないのかな、俺。









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