Snow White

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会いたくない。
帰りたい、今すぐに。

どんなにそんなことを思っても、いち社会人として、お給料を貰ってる身として、こんな私事で仕事を放ってはおけない。





裕『 おはざーす 』


玲『 裕太くんさ、挨拶くらいちゃんとしたら？ 』


隼『 はーす 』


亜『 はーすってなんだよはーすって 笑 』


メ『 おはようございまーす 』


「 …メンさん… 」


隼『 あれ、Aさんメガネ？ 』


「 うん、笑 」


亜『 珍しいね 』


「 コンタクト上手く入らなくて…笑 」


玲『 度あり？ 』


「 うん 」





昨日の夜、泣きすぎて朝びっくりした。

入らない目に無理矢理コンタクト押し込むのは少し怖くて、直ぐに外出用のメガネを装着。


物珍しそうに私のメガネを外して、自分にかける玲於。






玲『 うわ、まじだ 』


「 ちょっと返して、見えない 」


裕『 これ何本？ 』





見えない、その言葉に反応して、右手で作ったピースを私の前に掲げる。


見えるわよ、そんな近くなら。





「 ２本 」


隼『 よゆーじゃないっすか 』


「 こんな近かったら誰だって見えますー。
ほら、返して…って、なに、玲於ガラスレンズのメガネも似合うのね。 」


玲『 職業病 』


「 ありがとう嬉しい褒め言葉 」





私にメガネをかけながらわざとらしく呆れ顔な玲於。


…今日が、ボーカルの入りが遅い日でよかった。

大丈夫、今まで通りの私だ。


みんなといれば大丈夫。多分。









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