◇125◇ ページ27
ツナ「俺の油断で…あんな事になった。Aに怪我までさせて…」
ツナくんが負い目を感じていることが痛いくらい分かって、胸が苦しい
そんな顔…しないでほしいよ
私は大丈夫って、ちゃんと分かってもらわなくちゃ
「ツナくん、1つお願いがあるんだけど…タオルを取って貰えないかな」
ツナ「え…、ああ…」
「そこの棚に入ってるから。一番下の段のと、その上の段のを」
ツナ「…これでいいか？」
「ありがとう、じゃあ、ここに座って」
ツナ「え？俺、濡れて…」
「知ってる」
ぽんぽんと、ベッドの端を叩く
戸惑いながらも言う通りに腰かけてくれたツナくんの肩に、受け取った一番大きいタオルをかけた
ツナ「A、ぅわ、」
驚いた様子の彼に構わず、もう一方のフェイスタオルで髪をわしゃわしゃと拭き始める
本当に、何でこんなに濡れてるんだろう？
「とりあえず拭くけど、後でちゃんと着替えてね？」
ツナ「っ、A！自分でやるから…」
ぱし、と手首を掴まれ、目が合った
けれどすぐに逸らされてしまって…少し、悲しい
ツナ「……ビアンキは、何て？」
「…軽い脳震盪だって。一晩安静にしてれば大丈夫」
ツナ「……」
「そんな顔しないで…？」
ツナ「……無理だ…」
「ツナくん…、」
俯く彼を…抱きしめてしまいたいと思った
そうしたら、言葉じゃ届かないことも伝わる気がして…
そうできたら、よかったのに
「ツナくん……さっきの、何だったの…？」
ツナ「！」
私の問いかけに、ツナくんの顔色が変わった
やっぱり…あんまり聞いて欲しくないことなのかも
でも、あんなのを見てしまったら…もう聞かずにはいられない
「“敵”、なの？」
ツナ「っ、ちが」
「私がこっちに来た日、襲ってきた人と…関係ある…？」
ツナ「違う、さっきのは…俺が間違った使い方したせいで暴走して」
「…使い方？」
ツナ「…とにかく敵じゃない。大丈夫だ」
「……」
いつも通り、具体的なことは何も教えてくれない…
けど、必死なツナくんを問い詰める気にもなれなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイシー(プロフ) - 今まで白ツナや黒ツナ等だったので、ハイパーって新しい！と思ったのと同時にハイパーツナ君に惚れてしまいましたｗハイパーでもツナはツナのままのところとかがすごく可愛らしいし、戦闘シーンはかっこいいです！これからも頑張ってくださいっ!!! (2015年6月22日 7時) (
レス) id: dfd3b15349 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 夏みかんさん、初めまして！ハイパーカレシ、ツナのちょっと不器用な感じと、夢主ちゃんのツナへの思いがもうたまらないです！ご自分のスピードでよろしいので、更新頑張ってください！応援させていただきます！ (2015年6月9日 2時) (レス) id: 75663eea7a (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 突然失礼します。とってもいい小説なのでコメントさせていただきました。ツナさんと夢主の今後が気になりますが、雲雀さんと夢主の関係も気になります!!いったいどんな関係なのですか!?(これは聞いちゃダメか(笑)とっても気になります。頑張って下さい,応援しています。 (2015年5月25日 19時) (レス) id: be793533bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏みかん | 作成日時：2015年5月21日 16時
