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和
翔さんは今までの鬱憤を晴らすように怒鳴った後、今度は泣き出しそうな顔に変わっていく。
翔「やっと…やっと皆と同じになれたんだ。ちょっと姿かたちは違うかもしれないけど、これで皆と同じ時間を歩くことができる…。俺だけ先に老いて、若いままの皆を見ながら死んでいくなんて耐えられない…!!それなのに、俺が人間を辞めてまで欲しかった力なのに、それを皆はまた無くせって言うの…?認めてくれないの…?」
懇願するようなその姿が痛々しすぎて、皆がそっと視線をずらす。
翔さんは、何よりも俺たちと、兄弟と一緒に生きていきたかったのだ。人としての姿を無くしてしまったとしても。
その気持ちが痛いほど分かる。
さっきは良い兄を演じてたなんて言ってたけど、結局翔さんはどこまでも兄弟思いのお兄ちゃんなのだ。
心のどこかで、翔さんは強いから寿命のことも気にしてないと思っていた自分をぶん殴りたい。
空気が私たちの周りだけ重たくなったような気がした。
さとにぃが絞り出したような声で翔さんに聞く。
智「…人間に戻る気はないってこと?」
翔「……うん。幸い見た目はもとに戻せるからね。」
翔さんはそう言うとあっという間に爪も角も牙も、変わった瞳の色ももとに戻して見せた。
潤「っ!まじか…。これじゃあ全く分かんないわけだ。」
さっきまでしていた強力な力も全て無くなって、今まで通り私たちのよく知る翔さんが目の前にいる。
翔「ねぇ、駄目かな?このまま皆といるのは許されないかな…?」
そんなわけない!私たちにだって上手く隠してきてたんだから、これからだってそうやってまた今まで通り仲良く…!
きっと潤君も雅紀も同じ気持ちだったのだろう。一斉に口を開こうとしたのをさとにいの声が遮った。
智「鬼は…鬼は霊能力者の……いや、皆の敵だ。今はそれで足りてる肉も今後もっと力が強くなったらどうなる?…翔くんにそのつもりは無くても暴走して人を襲うかもしれない。それに…。」
さとにいはそこで一旦言葉を区切った。
智「それに、今以上力を付けたら…、俺たちじゃ抑えられない。」
さとにいは綺麗ごとだけでは済まない現実を見ていた。
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とうこ(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています！4か、5か…の間？のような感じで、4人でSさんの力を小さくし、小鬼？くらいの能力に抑えながら、永く同じ時間を過ごしていく…みたいな感じもどうかな？と思いました。どんな結末になるか楽しみにしています！ (2021年12月19日 19時) (
レス) @page49 id: d6b414cbbc (このIDを非表示/違反報告)
花序(プロフ) - はじめまして。いつもひっそり楽しく読ませていただいております！わたしは5を希望します。先に寿命を迎える事は悲しい事ですが翔くんの心が4人によって浄化されたらいいなと思います。そしていつかまた何らかのカタチで再会できたら幸せですね。 (2021年12月18日 20時) (レス) @page49 id: 9d25e37658 (このIDを非表示/違反報告)
まさきっち - 私は4を希望します (2021年12月16日 12時) (レス) @page49 id: 61f762c73c (このIDを非表示/違反報告)
翠奈 - ４です。でも、いつかまたあおうねってかんじでおわかれがいいです。できれば、１年後とかに４人の能カも消えて、翔くんもふつうになって５人でくらすっていうかんじがいいです。色々すみません！！ (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 87c0cb4545 (このIDを非表示/違反報告)
夏音(プロフ) - 4 なのですが、数十年後に4人の前に生まれ変わった幼い翔くんと出逢い5人で暮らすとか。ほんのりアンハッピーじゃなくなるといいなぁ。 (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 4a8a281850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽方向 | 作成日時：2021年11月1日 11時
