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智
智「ねぇ、さっきさ『私は』関係ないって言ってたよな。急にこんな事聞くなんてなんか心当たりがあんだろ。誰関係のことだ?…あんまりこういう言い方はしたくねぇけど…言え。」
ちょっときつめに問いただす。
ごめんな、けど鬼に関しては大事なことなんだ。物覚えの悪い俺が、流石にやばいと思って全部聞き逃さずに頭に入れたくらいには…。
和「………潤君がスーパーで聞いたみたいなんです。翔さんがこの間の夕方頃明らかに一人じゃ食べきれない量の肉を買っていったって。しかも色んな種類で。家用でもないし、友達とってわけでもなさそうだからなんかあったのかなって。最近変なことに巻き込まれがちだから心配になったんです。」
そこで和は一旦言葉を切った。
不確かなことで和は俺に聞いてきたりしない。なにか確信するようなことがあったに違ない。
俺は急かさずにその続きを待った。
和「それで…その、何か変わったことがあったら、翔さんはきっと調べると思ったんです。片付けが苦手だから机に置きっぱなんじゃないかなって部屋に入ったら…。私たちの為に読みこんでる資料に混じって『鬼について』って紙の束があったんです。…明らかにそれだけ異質で、だから…。」
智「…翔くんがその資料を持ってたなら、確実だろうね。意味もなくそんな資料持ってこないだろうし。」
よりにもよって翔くんか…。どうして一つ下の弟は俺らの願いとは裏腹に危ないことへと突っ込んでいくんだろうか。
和「ねぇ、さとにぃ。嫌な予感とかしなかったんですよね!?だから、翔さんは大丈夫なんですよね!?…母さんと父さんみたいになったり、しないですよね。」
不安げにこちらを見る和。さとにぃなんて久しぶりの呼び方に相当不安だったんだろうと察する。
嫌な予感はしなかった。この予感を皆は野性の勘って言うけれど、俺はたぶん先祖から受け継いだ能力だと思っている。あまりにも当たる確率が高いから。
だから今はこの予感を信じるしかない。
俺は和を安心させるようにぎゅっと抱きしめた。
智「大丈夫、嫌な予感はしなかった。だからすぐにどうにかなるって事はないと思うよ。」
和「…うん。」
和の体から少しだけ力が抜ける。
智「皆にも話そう。きっとまた翔くんは肉をどこかに持っていく。そこを皆で待伏せしよう。もし予想が外れたら皆で帰ろ。…鬼なら全員で挑まないと駄目だ。」
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とうこ(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています！4か、5か…の間？のような感じで、4人でSさんの力を小さくし、小鬼？くらいの能力に抑えながら、永く同じ時間を過ごしていく…みたいな感じもどうかな？と思いました。どんな結末になるか楽しみにしています！ (2021年12月19日 19時) (
レス) @page49 id: d6b414cbbc (このIDを非表示/違反報告)
花序(プロフ) - はじめまして。いつもひっそり楽しく読ませていただいております！わたしは5を希望します。先に寿命を迎える事は悲しい事ですが翔くんの心が4人によって浄化されたらいいなと思います。そしていつかまた何らかのカタチで再会できたら幸せですね。 (2021年12月18日 20時) (レス) @page49 id: 9d25e37658 (このIDを非表示/違反報告)
まさきっち - 私は4を希望します (2021年12月16日 12時) (レス) @page49 id: 61f762c73c (このIDを非表示/違反報告)
翠奈 - ４です。でも、いつかまたあおうねってかんじでおわかれがいいです。できれば、１年後とかに４人の能カも消えて、翔くんもふつうになって５人でくらすっていうかんじがいいです。色々すみません！！ (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 87c0cb4545 (このIDを非表示/違反報告)
夏音(プロフ) - 4 なのですが、数十年後に4人の前に生まれ変わった幼い翔くんと出逢い5人で暮らすとか。ほんのりアンハッピーじゃなくなるといいなぁ。 (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 4a8a281850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽方向 | 作成日時：2021年11月1日 11時
