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和
見つけた…!
血の滴る肉、生肉の事だろう。どんどん読み進めていく。
「食べないととてつもない飢餓感に襲われ、我を忘れ近くの肉を食い荒らしてしまう。あえて人の肉を好む者も多い。」
嫌なこと書いてあるな。翔さんがこの手のにつかまってないと良いんだけど。
「また、霊を取り込み喰らうことで体力を回復できる。」
…そういえば最近、周辺の霊の数が減った。楽でいいななんて思ってたけど鬼が喰らっているからだとしたら?
鬼が居ると仮定すると、あまりにも全ての物事がぴったりとはまっていく。
なによりこの資料を翔さんが調べたというのが何よりの証拠だ。
私たちに存在を気づかれずに、しかも霊感のない翔さんでも見えるなんて相当強い存在に違いない。
和「さとにぃなら、鬼について知ってたりするかな。」
思わず久しぶりにさとにぃなんて呼んでしまった。
普段はぼんやりとしているがなんだかんだ一番場数を踏んでいるのはあの人だ。
それに翔さんに言いくるめられて嫌々私たち以外に唯一残っている霊能力者の家系(もちろん力だけなら我々の方が強い。)の人に会いに行って色々教えてもらったりもしていた。
翔さんがなんで相談をしてくれないのかが気になる。変な約束とかしてないと良いんだけど。
ひとまず得たい情報は得られたので元の通りに資料を戻し、翔さんにバレる前に早めに退散する。
深追いは禁物だ。
そろそろさとにぃの方はバイトが終わる時間だ。雅紀の方も部活から戻ってくる頃だろう。さとにぃが帰ってくる前に少し遅めのご飯の仕度をしなくてはならない。
片割れの部屋の方からドアの開く音がした。
和「よし、手伝いますかね。」
潤君の後を追いかけるように俺も１階に向かう。
雅「ただいまー!」
ほら雅紀が帰ってきた。
潤「おかえり、部活顔出してたんでしょ?先にお風呂入ってきちゃいなよ。沸いてるから。」
流石ですね、お風呂の準備がいつの間にか終わってる。
雅「ありがとー!じゃあ先もらっちゃうね!」
るんるんと鼻歌を歌いながら自分の部屋に荷物を置きに行く雅紀。
今日のお風呂リサイタルも五月蠅いんだろうな…。
程なくして元気な歌声が聞こえだす。
元気なのは良いことか…。
潤君とこっそり顔を見合わせて笑った。
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とうこ(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています！4か、5か…の間？のような感じで、4人でSさんの力を小さくし、小鬼？くらいの能力に抑えながら、永く同じ時間を過ごしていく…みたいな感じもどうかな？と思いました。どんな結末になるか楽しみにしています！ (2021年12月19日 19時) (
レス) @page49 id: d6b414cbbc (このIDを非表示/違反報告)
花序(プロフ) - はじめまして。いつもひっそり楽しく読ませていただいております！わたしは5を希望します。先に寿命を迎える事は悲しい事ですが翔くんの心が4人によって浄化されたらいいなと思います。そしていつかまた何らかのカタチで再会できたら幸せですね。 (2021年12月18日 20時) (レス) @page49 id: 9d25e37658 (このIDを非表示/違反報告)
まさきっち - 私は4を希望します (2021年12月16日 12時) (レス) @page49 id: 61f762c73c (このIDを非表示/違反報告)
翠奈 - ４です。でも、いつかまたあおうねってかんじでおわかれがいいです。できれば、１年後とかに４人の能カも消えて、翔くんもふつうになって５人でくらすっていうかんじがいいです。色々すみません！！ (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 87c0cb4545 (このIDを非表示/違反報告)
夏音(プロフ) - 4 なのですが、数十年後に4人の前に生まれ変わった幼い翔くんと出逢い5人で暮らすとか。ほんのりアンハッピーじゃなくなるといいなぁ。 (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 4a8a281850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽方向 | 作成日時：2021年11月1日 11時
