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潤
朝
珍しく翔にいが新聞を読みに起きてこない。昨日のこともあるし心配になって部屋をのぞくとぐっすりと眠っていた。
机の上は相変わらず雑多な資料が山積みになっていた。少しだけそれを整える。
バサバサッといくつか落としてしまい、慌てて机に戻した。そうっと翔にいの方を見るがよほど疲れているのか全く気付く様子もなく眠りこけている。
思わずホッと息を吐く。
昨日は大変だったのだ。今日くらい大学を休んでゆっくりしてほしいんだけどな。
なるべく物音を立てないように部屋から出ると俺は朝食づくりに戻る。
鍋の中は良い感じになすが煮えていた。
そこに白と赤の合せ味噌をゆっくりと溶かしていく。そういえば昨日の霊は結局どこへ行ったのだろうか。雅にいから出た時に逃げたのだろうか、それともさとにいの言ってたように翔にいの中に隠れてたのだろうか。隠れてたとしたら、その後どこへ…?
透明だったお湯に味噌が溶けてぐるぐると渦を巻きながら濁っていく様子を見ていたら無性に心配になってきた。今日なかなか起きてこないのはそのせいなんじゃないか、確認しなかったけどさっき翔にいの呼吸はどうなってたっけ。ちゃんとしてたっけ。
その思考を遮ったのは、今まさに考えていたその人だった。
翔「おはよー。」
眠たそうにあくびをしながら降りてきた兄をバッと振り返る。
その様子に翔にいは
翔「味噌汁の匂いがして起きたんだけど…ん?どした?俺の顔なんかついてる?」
と目を丸くしていた。
潤「いや、今日はいつもより遅かったから気になって…。昨日の事もあったし。」
そう言うと翔にいは嬉しそうににやけた。
翔「なに?心配してくれたの?ふはっ、優しいなぁ潤は。ちょっと疲れただけだよ大丈夫。」
優しく笑うその顔はいつも通りの兄で、俺はついつい安心して霊の行方の事なんてすっかり忘れてしまった。
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とうこ(プロフ) - いつも楽しく拝読させて頂いています！4か、5か…の間？のような感じで、4人でSさんの力を小さくし、小鬼？くらいの能力に抑えながら、永く同じ時間を過ごしていく…みたいな感じもどうかな？と思いました。どんな結末になるか楽しみにしています！ (2021年12月19日 19時) (
レス) @page49 id: d6b414cbbc (このIDを非表示/違反報告)
花序(プロフ) - はじめまして。いつもひっそり楽しく読ませていただいております！わたしは5を希望します。先に寿命を迎える事は悲しい事ですが翔くんの心が4人によって浄化されたらいいなと思います。そしていつかまた何らかのカタチで再会できたら幸せですね。 (2021年12月18日 20時) (レス) @page49 id: 9d25e37658 (このIDを非表示/違反報告)
まさきっち - 私は4を希望します (2021年12月16日 12時) (レス) @page49 id: 61f762c73c (このIDを非表示/違反報告)
翠奈 - ４です。でも、いつかまたあおうねってかんじでおわかれがいいです。できれば、１年後とかに４人の能カも消えて、翔くんもふつうになって５人でくらすっていうかんじがいいです。色々すみません！！ (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 87c0cb4545 (このIDを非表示/違反報告)
夏音(プロフ) - 4 なのですが、数十年後に4人の前に生まれ変わった幼い翔くんと出逢い5人で暮らすとか。ほんのりアンハッピーじゃなくなるといいなぁ。 (2021年12月15日 18時) (レス) @page49 id: 4a8a281850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽方向 | 作成日時：2021年11月1日 11時
