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ﾄﾞｺﾞｯ!
ヒソカ｢！｣
その時、何かがヒソカのこめかみに勢い良く当たった。
何かが戻って行く先を見ると、キルと一緒にいた黒髪の男の子が息を荒らげながら立っていた。
｢ゴン！？｣
ゴン｢間に合った…｣
ヒソカ｢やるねぇ、坊や。それ釣り竿？面白い武器だね。見せてよ、それ｣
｢てめえの相手は俺だーー！｣
ヒソカが向かってくる男を殴り飛ばすと、その隙をついてゴンくんがヒソカに攻撃を仕掛けてくる。
ゴン｢だああああ！！｣
ヒソカ｢仲間を助けに来たのかい？いいコだね｣
一向に攻撃が当たらないも、ゴンくんは攻撃の手を止めない。
ヒソカ｢いいねぇ、いいよ〜。ゾクゾクして来たよ｣
ゴン｢うっ…ぐっ…うぅ…｣
ゴンくんが背後から攻撃を仕掛けるが、ヒソカに難なく首を掴まれてしまう。
ヒソカ｢ンフフ、実にいい｣
ゴン｢うっ…ぐ…｣
ヒソカ｢いい顔だぁ！｣
A｢ヒソカ｣
私が少し怒りを含めた声を出すと、ヒソカはハッとしてゴンくんの首を離した。
ゴン｢ゴホッ！ゴホッ！｣
ヒソカ｢安心して。君の仲間は殺しちゃいないよ。彼は合格だから｣
そう言うヒソカをじっと見るゴンくん。
そのゴンくんを見て、ヒソカはニコッと笑った。
ヒソカ｢うん！君も合格。いいハンターになりなよ｣
ピピピ…
《ヒソカ、そろそろ戻って来いよ。どうやらもうすぐ二次会場に着くみたいだぜ》
ヒソカ｢OK、すぐ行く｣
ヒソカはそう言うと、黒髪の男を担いで、私に歩いてくる。
ヒソカ｢お互い持つべきものは仲間だね。1人でも戻れるね？｣
ヒソカの問いに頷くゴンくん。
ヒソカ｢いいコだ。おまたせ、行こうか｣
ヒソカが先を歩いて行き、私はゴンくんを振り返る。
A｢…
ゴン｢えっ…｣
ゴンくんにそう言って、私はヒソカの後を追いかけた。
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
