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準備が整ってギョンスくんを呼びに行くと、待ってましたと言わんばかりに勢いよくサンダルに足を突っ込んだ。
初めて会った時からそんなに時間は経っていないはずなのに、彼に対するイメージが180度変わった気がする。
なんならちょっと可愛いとさえ思ってるんだから、この短い期間でこんなにも打ち解けてるのが信じられない。
そして彼を自分の部屋に入れる事にも全く抵抗がないから不思議だ。
「おー。」
入るや否や料理の並べられたテーブルに視線を落とすと、どうやら彼の期待値は少々上昇したらしい。
口に合わなかったらまた姑みたいに色々言われんじゃないかって、内心ビクビクするからやめてほしい。
「お腹ぺこぺこです。食べましょう。」
「あぁ、うん…。」
私より料理上手な彼の胃袋は果たして満足してくれるんでしょうか。
「いただきます。」
「どうぞ。」
そして運んだ一口目。
けれど彼は何も言わずもう一口。
ドキドキするから早く何とか言ってくれません？
そんな願い虚しく、また更に口に運ぶ。
何も言ってくれそうにないし、私も食べよう。
当然味見したし、不味くないってのは分かってるさ。
でも私の口には、ってだけであってギョンスくんにはそうじゃないかもしれないじゃない？
うん。美味しいじゃん。
ミンソクはすぐに反応してくれるのになー。
時々サラダや余り物のハンバーグに手をつけながら食べすすめていく。
そうしてあっという間にギョンスくんは完食してしまった。
味より空腹を満たす方が優先事項だったのかなってくらい。
一言も発する事なくお皿は空っぽ。
「そんなにお腹空いてたの？」
ゴクゴク水を飲んで上下する喉が止まると、やっと言葉を発してくれたよ。
「え？」
「食べるの早いね。」
もしかして感想言えないくらい美味しくなくて、早く食べ終わりたかっただけだったりして。
ギョンスくん厳しいからな。あり得るよこりゃ。
とかなんとか自己完結によって若干落ち込みつつ、彼の次の言葉を待っていたわけだけど……。
「あー、すいません。」
もしかして当たっちゃってた？
「あんまりにも美味しくて止まらなくて。」
「へ？」
まさかの発言。
完璧に意表を突かれた。
「とっっっっっても美味しかったです。Aさん。」
だってあのギョンスくんがそんな事言うとは思いもよらないでしょうよ。
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ちー(プロフ) - とっっっっってもかわいいな、先生 (2018年8月4日 21時) (
レス) id: b30b6d91a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - ギョンちゃんのツンデレ、可愛すぎます。ミンソクさんに美味しいなんていわれたらキュンです\(//∇//)\お話とっても楽しみにしています(o^^o) (2018年8月4日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
のんたま(プロフ) - このお話の、ギョンスのツンデレ具合が大好きです。更新楽しみにしてます。 (2018年8月3日 19時) (レス) id: b89da2edc7 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - わ！もしかして主人公ちゃんとギョンスが好きな映画「かもめ食堂」ですか〜？恋はスマホでとっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2018年8月3日 14時) (レス) id: 8337028c26 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！ワクワクニヤニヤ楽しませていただいています！『美味しい』って言葉は本当に嬉しい言葉ですよね。主人公ちゃんの気持ちにめっちゃ共感しちゃいました！ (2018年5月17日 5時) (レス) id: fd6488e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2018年3月13日 21時
