もしかして終末 ページ35
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今日の私はドキドキしている。
「はよ。」
「お！…はようございます…」
「何だよかしこまって。」
「べ、べ、べつに！」
「変なやつ。」
朝から噛みまくるくらいには。
「なぁ、ここ誤字ってね？」
「え！？」
「でけー声出すなようるせーな。」
「ごめん…」
仕事ではミスするし、ミンソクに話しかけられる度にこんな態度よ。
わかる？わかっちゃいます？もしかしてわかった感じですか？
動揺してるといいますか。恐怖を感じてるといいますか。
…なんてゆーか、自分でもよく分からんのだよ。実は。
そんな私の異様な雰囲気は、お昼休みを告げるチャイムの音と共にさらに周りを、主にミンソクを不思議がらせた。
「何だよお前、今日なんか変だぞ？」
「そ、そうでしょうか…」
「変っていうか、気持ち悪いっていうか。」
「へへへ。」
「いや、言い返せよ。不気味だな。」
自分の行動を理解しようとしても不可能なんだよ。
そりゃ不気味にもなるでしょうね。
「昼メシ行かねーの？」
「あー…」
「あぁ、弁当？」
「えぇ、まぁ。」
「ふーん。じゃあ俺は社食でも行くかな。」
「い、行かないで。」
「は？」
げっ…引き留め方下手すぎか！
自然に自然に。別に毒盛ってるわけじゃないんだから。
でもさほら、嫌って言った手前切り出し難い…
「あ、もしかして。」
ピン！ときたらしいミンソクの顔が何だか途端にニヤニヤし出して、徐にこっちに迫ってくる。
ヤバイ。大丈夫。普通に言えば良いじゃん。
「食べたいって、言ってたじゃん。」
「やっぱそういうこと？」
「近いよ離れて。」
「まじ？それで今日ソワソワしてたわけ？」
「ソワソワなんてしてないし。」
夢なんて見ちゃったもんだから。
美味しいって言われたら嬉しいんだってことに気付いちゃったから。
「いっとくけど、ついでだから。」
取り出した少し大き目のお弁当箱をズイッと差し出すと、目を輝かせてさっそく蓋を開けにかかる。
子供みたいだな。
「あんま、期待しないでよね。」
一応先に言っとく。中身どうせ大した事ないし。
ハードル上げられると困るからね。
「パパッと食べちゃってよ。」
「Aも突っ立ってないで座れば？一緒に食おうぜ。」
高校生みたいな気分。男子とお弁当食べるのなんていつぶりだろう。
隣に座ってドギマギを隠すのに必死。
ミンソクの表情は相変わらずキラキラしていた。
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ちー(プロフ) - とっっっっってもかわいいな、先生 (2018年8月4日 21時) (
レス) id: b30b6d91a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - ギョンちゃんのツンデレ、可愛すぎます。ミンソクさんに美味しいなんていわれたらキュンです\(//∇//)\お話とっても楽しみにしています(o^^o) (2018年8月4日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
のんたま(プロフ) - このお話の、ギョンスのツンデレ具合が大好きです。更新楽しみにしてます。 (2018年8月3日 19時) (レス) id: b89da2edc7 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - わ！もしかして主人公ちゃんとギョンスが好きな映画「かもめ食堂」ですか〜？恋はスマホでとっても面白いです！更新楽しみにしています！ (2018年8月3日 14時) (レス) id: 8337028c26 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます！ワクワクニヤニヤ楽しませていただいています！『美味しい』って言葉は本当に嬉しい言葉ですよね。主人公ちゃんの気持ちにめっちゃ共感しちゃいました！ (2018年5月17日 5時) (レス) id: fd6488e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2018年3月13日 21時
