私の日課と謎の人 ページ11
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昨日はミンソクに付き合わされて程々にするつもりが案の定二日酔い。
あっちはちゃっかり休みなんか取ってるもんだから今頃爆睡しているに違いない。
羨ましさが限界よ。
デスクについて俯きながら頭痛と戦っていると、お気楽上司が絡んでくる。
その笑顔が不快なのよなう。
「昨日はどうだった?何か収穫あったか?」
「あー…えー…まぁ…」
「その顔は何もなかったんだな。」
二日酔いの気持ち悪さも相まって明らかに不愉快が表情に出ている模様。
上司はそれだけ言うと、他の社員に挨拶しながら自分のデスクへ戻って言った。
呆れたって顔に書いてあったけど。
しかしながら上司の判断はいささか早急すぎたね。
S&Mの社員と知り合いだなんて言ったら驚くだろうな。
はー…ダルィ。。。
今日はミンソクもいないし、お昼はお弁当でも作ってこようかなー??とか思ってたのにさ
お酒って人を狂わせるよね。
1杯飲んだらまた1杯。また1杯飲んだらもう1杯。
そんな感じでさ、理性をなくしてしまうんだから。
おーこわっ。
自制心ってやつはアルコールの前だとどうも顔を潜めてしまうよ。
「これやっといてー。」
隣の隣の先輩の手から放たれたA4用紙はヒラヒラと私のデスクの真ん中に落ちた。
内心は嫌だと思いながらも断れない性分らしく、
「わかりました。」
と答えてしまうのだ私は。
もう本当にダルさMAXだし帰って寝たいし、そうだこんな日こそお粥食べよ。
今日の夕飯のメニュー決定。
何粥にしようかな。
たまご、シンプルに梅、キャベツって手もある。
それとも中華粥…鶏肉があったかも。
脳内はすでに食べる事に侵食されている。
どうやらそれほどグロッキーではないらしい。
「おい、何ボーッとしてんだ。」
「いてっ」
パコん、と丸めた用紙が頭に直撃。
声の主はさっきの先輩。
「これも頼んだ。」
私の頭を殴ったそれを、開いてキーボードの上にヒラヒラ。
「それくらい自分でやってください。」
などとは言い返せず、またしても"はい"と返事してしまった。
私がそんな思いをしてるとも知らず、
ミンシクはきっと悠々と過ごしているんだろうな。
何かムカついてきた。
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ちー(プロフ) - とっっっっってもかわいいな、先生 (2018年8月4日 21時) (レス) id: b30b6d91a4 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - ギョンちゃんのツンデレ、可愛すぎます。ミンソクさんに美味しいなんていわれたらキュンです\(//∇//)\お話とっても楽しみにしています(o^^o) (2018年8月4日 21時) (レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
のんたま(プロフ) - このお話の、ギョンスのツンデレ具合が大好きです。更新楽しみにしてます。 (2018年8月3日 19時) (レス) id: b89da2edc7 (このIDを非表示/違反報告)
千尋 - わ!もしかして主人公ちゃんとギョンスが好きな映画「かもめ食堂」ですか〜?恋はスマホでとっても面白いです!更新楽しみにしています! (2018年8月3日 14時) (レス) id: 8337028c26 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございます!ワクワクニヤニヤ楽しませていただいています!『美味しい』って言葉は本当に嬉しい言葉ですよね。主人公ちゃんの気持ちにめっちゃ共感しちゃいました! (2018年5月17日 5時) (レス) id: fd6488e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雫 | 作成日時:2018年3月13日 21時