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「ねぇソラ」
「なに？」
「友達の話なんだけどさ、好きな人にキスされてもときめかないんだって。なんでだと思う？」
相談相手を間違えたかもしれない
ソラは目を見開いて「セフンくんとキスしたのにときめかない！？」と驚いている
「いや、私じゃなくて友達の話…」
「で？ときめかないってセフンくんのこと好きなんじゃないの？」
もういいや
「好きだよ。でもときめかないんだもん」
ソラの大きな声を聞きつけてやってきたユジンとジアも
私の話に耳を傾けている
うーんと唸ったジアは
「本当にセフンくんのこと好きなの？」
"はい"としか答えようのない質問を投げかけてきた
「当たり前じゃん」
「私はめっちゃときめくけど。ベクとのキス」
ちゃっかりユジンは自分の幸せ盛り込んでくるし
「セフンくんのこと好きだけど、思ってたのと違うっていうか」
「違うって何がよ」
「もっと胸が高鳴って、苦しくなるくらい、セフンくんのことしか考えられなくなると思ってた」
3人は顔を見合わせて呆れたような視線を私に浴びせる
何だか悪いことしてる気になってきた
居心地が悪い
「セフンくん、可哀想に」
ソラの言葉に同意するように2人も頷く
そしてやれやれといった感じで
始業のベルを合図に席へと戻っていった
結局何も解決しないまま
学校が終わり今日も待ち合わせの場所へと急ぐ
セフンくんはもうそこにいて
笑顔でこっちに向かって手を振っている
「お待たせ」
「俺も今来たとこ」
セフンくんといると楽しいし安心する
好きだってちゃんと思ってるし
いったい何がそうさせるのか
全くわからないまま半年過ぎた
「ねぇAちゃん」
「なに？」
「俺のこと好き？」
セフンくんは度々そう聞くようになった
そんなこと聞くってことは
不安にさせてるってことなのかな
「好きだよ」
「俺も」
繋がれた手からはそれが伝わらないのだろうか
どうしたら分かってくれるのだろうか
だけど別れ際に押し付けられる唇からは
生暖かさしか感じられない
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
