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道を歩いていたら
修羅場に遭遇した
女の子が片手を振り上げると
パチンッて音が響いた
うわっ、いたそー
所詮他人事だし、無視して通り過ぎようとするんだけど
野次馬根性みたいなモノがどうも顔を出してきて
歩きながらチラッと横目でその光景を目に焼き付けてしまった
見ちゃいけないと思うほど
好奇心に負けてしまうんだよなぁ、人間って
女の子はまだガミガミまくしたてたてている
一体男の子はどんな人？
あ…い…う…え！？
つい見過ぎてしまったからだろう
男の子と目が合った
向こうも「あっ」って顔してる
「いやぁ…見られちゃった」
駅の構内にあるカフェでアイスティーを飲みながら
頬をさすってる、セフンくん
「どうしたの？」
「俺にもわかんない」
頬っぺたには赤い手形がくっきりついてる
「わかんないって、彼女あんなに怒ってたのに」
というか、彼は私とこんなところでまったりしてていいのだろうか
彼女のこと追いかけた方が良いんじゃない？
「何かわかんないけど、取り敢えずフラれたことだけは確かだよ」
フニャって特有の顔して目を細めてるけど
彼女にフラれたばかりだというのに
さほど悲しそうではない
「セフンくん、ショックじゃないの？」
「なにが？」
「フラれたんだよね？」
「あー…あぁ」
慰めた方が良いのだろうかと気を揉む必要もないくらい
あっけらかんとしている
「あぁ、なるほどね、うん、そうか」
何だか1人で納得してるし
うん、うんって頷いて
「まだAちゃんのこと好きだからか」
ってサラッと言った
「え？誰が？」
「俺が」
「誰を？」
「Aちゃんを」
セフンくんは顔色一つ変えずに
またアイスティーに口をつけてる
なにこれ？
弄ばれてる？
「セ、セフンくん？」
「なに？」
「冗談、だよね？」
そんな私に目を丸くして
「そんなわけないじゃん」って笑い出した
何だこの人
前から少し不思議だとは思ってたけど
雲を掴むようにセフンくんのことも掴めない
「いや、セフンくん何言って」
「本気だよ？嘘ついてるように見える？」
嘘ついてるように見えなくもないけど
「ご、ごめんセフンくん、私実は…」
「知ってる。安心して、Aちゃんの恋邪魔しようなんて思ってないし」
ふぁ〜あってアクビなんてしてるけど
知ってるって…
「知ってるって何を」
「ジュンミョンでしょ？やっと気づいたのか〜」
セフンくんは意味深にふふふって笑った
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
