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「A、あんた高校卒業したら一人暮らしね」
「は？」
大学は家から通えるところにしようと思ってたから
一人暮らしなんて必要ないはずだったのに
食べられるのを今か今かと待っていた中トロが
ポロっと箸から醤油の海へ戻っていった
「どうせいつか出てくんだし、ちょうどいい」
父さんは娘が心配じゃないのか
「いや、え？」
私の知らない間に話はどんどん進んでるらしい
大学卒業までお金の面では面倒見てやる
でも身の回りのことは1人で出来るようになりなさい
だ、そうだ
料理も出来なきゃゴミの日も知らない
もうちょっと女の子らしく育てればよかったと
嘆いているのは私の母さん
「そうだ！Aちゃん家にお嫁にくればいいじゃないの！」
今度はジュンミョンママが突飛なことを言い出した
「それはいいな、ジュンミョン、Aちゃん嫁にもらえ」
ジュンミョンパパもわっはっはって笑ってるし
うちの両親も大賛成みたいな顔してる
何なのこの大人たち
まともなのは子供だけかい
「や、やめてよ母さんも父さんも。Aが困ってるだろ」
まぁ大人たちはお酒入ってるから
そこまでマジにとってないけど、私は
ジュンミョンは絵に描いたような焦りを見せてる
私が困るっていうより
自分が困るんでしょう
ジヨンちゃんっていう可愛い彼女がいるんだし
報われない想いを抱いてしまった私の切ない気持ちが
必死になるジュンミョンの顔を見て惨めになったよありがとう
何だか食欲もなくなって
オレンジジュースをちびちび
トイレに行きたくなって用を済まし戻ってきたら
その席には何故かジュンミョンしかいなかった
「あれ？ママたちは？」
「二軒目行くから先に帰れって」
盛り上がったらしくハシゴするらしい
子供おいて
「ふ、ふーん…」
一気に気まずさが増す
「ジュンミョンは、帰らないの？」
「何言ってんの？お前待ってたんだけど」
「なんで？」
「1人で夜道歩かせられないだろ」
タクシーで帰れるようにお金だけ置いてってくれたとばっかり思ってたのに
どうやら世の中そんなに甘くはないらしい
「あー…私なら、別に、平気、だし」
何とか2人きりにならないようにって思っていたけど
言い訳もなにも浮かばなくて
結局ジュンミョンに手を引っ張られてお店を後にした
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
