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その日は学校が終わると珍しく
校門が賑やかだった
何だろうと少し気になりチラッと見ると
「あ、Aちゃん」
セフンくんが立っていた
生憎クラスメートが数人いて
どういう関係なんだと質問の嵐
そこに割って入ってきたセフンくんは
「ごめんね、Aちゃん借りる」
そう言い私の手を引いて歩き出した
「どうしたの？」
「驚かせようと思って」
「ビックリした」
セフンくんは二ヒヒと笑っている
「バフルティー飲みたい」
セフンくんに連れられて行きつけらしいお店でバフルティーを買い
飲みながら歩いた
その間会話はあまりなかったけど
「今日もあの公園寄らない？」
「うん、いいよ」
セフンくんの様子はいつもと変わらないように見えるけど
何だか勘が働いて良くないことでもあるのかと
ちょっとだけ不安になった
ズズズッとバフルティーを飲み干すと
それまで無言だったセフンくんが口を開いた
「俺のこと好き？」
またその質問だった
「好きだよ」
いつものように返すけど
セフンくんはいつもと違って「俺も」とは言ってくれない
「どうかしたの？」
「……Aちゃんは、まだ自分の気持ちに気付いてないんだね」
「え？」
どういう意味なのだろうか
頭の中にはハテナマークしか浮かばない
私が自分の気持ちに気付いてない？
自分のことなのに？
「別れようか、俺たち」
突然降ってきた言葉に思考は追いつかない
「俺は、本当に好きだったよ」
「私も好きだよ」
「それはきっと、好きにならなきゃって、そう言い聞かせてるだけだよ」
子供達のはしゃぐ声がやけに大きく聞こえる
風に靡くセフンくんの髪の毛がサラサラと揺れて
その向こうに見える西陽が眩しかった
「きっといつか、ちゃんと自分でもわかる時がくるよ」
そう言ってセフンくんはフニャっと笑った
次の日学校へ行くと
昨日のアレは誰なんだってみんながしつこく聞いてきたけど
'元カレ'と言うのは何だか虚しくて
'ただの友達'そう言うしかなかった
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
