PRINCESS TIGER③ (ページ8)

今日:2 hit、昨日:24 hit、合計:30,365 hit

. ページ8

.
宮近side
.

雑誌の撮影で、今日は宮宮がペアだったから

そろそろ呼ばれるから行こ、と言ったけど

ぼーっとしていて返事をしないA。

何回か名前を呼んだら気づいたけど

なんだろ、動きが鈍い感じ。

でも体調が悪い時はいつも言ってくれるからなぁ…

あとでもう一回、ちゃんと聞こうと思って

楽屋を出ようとしたら後ろからｶﾞﾝｯ…嫌な音。

振り返るとAが床に叩きつけられていた

顔色はさっきまでよりずっと悪いし

うっすらとしか目が開いてなくて

浅い呼吸を繰り返してる

これはまずい

Aを1人にはできなくて

とりあえず撮影の方に付いてるマネージャーに電話をかけて、来てもらうように頼んだ。

今思えば最近すごく痩せた気がする

元気もなかったし

なんでもっと早く気づけなかったんだろう

待っている間に沢山考える。

ガチャ、と勢いよくドアが開いて

ソファに寝かせたAの方に駆け寄ってくる。

マネ「顔色やばいね…医務室運ぶか」

宮「ですよね、俺運びます」

マネ「ありがとう。撮影スタッフの方と、どうするか

話してくるからそれまで付いててあげて。」

マネ「もし病院ってなったらすぐ行くから、

また電話かけて欲しい。」

宮「了解です」

随分と軽くなったAをお姫様抱っこして

医務室に入る

医務室の先生が

貧血だと思います。普段から貧血起こしますか？

と聞いてくるけど、貧血は聞いたことない。

宮「いや…喘息しか持ってないと思います。」

先生「そうですか。

栄養不足とか何かわかることあれば…

月経関係はわかりませんよね。」

宮「栄養不足は、可能性はあると思います…

最近痩せたな、とは思っていたので、」

あぁ、やっぱちゃんと見ていればよかった。

先「ありがとうございます。

意識がはっきりするまでここで休ませます。」

宮「わかりました。ありがとうございます」

俺と宮原のペアは後日撮影になった。