PRINCESS TIGER③ (ページ14)

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松田side
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今日はAちゃんを呼び出して

少し前のお話をすることになってる。

ピンポン、と鳴って玄関に行くと
少し寒そうに笑うAちゃんがいて

元「やほ、」

『お邪魔します』

何を言われるかわかっているのか
気まずそうに目を逸らされた。

元「あー、えっと、Aちゃん」

『ん？』

元「今から話すのは、少し前の話でね、」

『…？』

元「今の話じゃない、から、安心して聞いて」

なんて言ってしまう俺はバカかもしれない。

『…うん、わかった』

元「まー、分かってるかもしれないけど」

元「俺、Aちゃんのこと好き、で」

『うん…』

元「いや、ごめん。好きだった、んだけど、」

今日は強がるのを許して欲しい。

元「海人の気持ちもAちゃんの気持ちも、

わかってたんだよね。わかりやすいし。笑」

『え、』

元「それで諦めたってわけじゃないけどさ」

元「俺2人のこと大好きだから。」

元「一生大切にしたいメンバーだから。」

『げん、』

元「だからちゃんと幸せになってよ」

元「俺バカだし単純だからさー」

好きな子が幸せならそれでいっかってなんだよね。

なーんて。

そんなわけないじゃん。

元「だから、海人のことも幸せにしなきゃだめ。笑」

元「って、ことを言いたくて、呼びました笑」

元「ご飯の日、怒っちゃってごめん。」

じゃあ、ばいばい。

『元太、ありがとう。』

『元太も、みんなも、大事なメンバーだから…』

最後だしこれくらい許してね、海人。

心の中で呟いてAちゃんを抱きしめる

『げんた、』

元「…よし、ありがと。気をつけて帰ってね」

ｶﾞﾁｬﾝ

元「おれが幸せにしてあげたかったなー、」