男の子は苦手です。【桃】 (ページ41)

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気づいたら、もう夕方すぎ。

体中ベタベタで、体力も一切残ってない。

どうしようかな、

なんでかは分かんないけど、頭は冷静に働く。

でも、思ったように体が動いてくれない。

あぁ、もうこれで私終わりかな。

結局また流星に振り回されて、遊ばれておしまいなのかな。

諦めて目を閉じようとした。

「 A 〜！！！どこおんねん、っ、！！」

私を探す大毅の声がした。

『っ、だいき、っ、』

振り絞って出した声に気づいてくれた大毅は、すぐ駆けつけてくれて。

赤「おま、どないしてん！！」

『ごめんね、大毅、 (笑) 』

赤「 ... 上着羽織って、おんぶしてくから乗って」

『いや、いいよ、汚いし、』

赤「 ... 」

無言でスッと座り込むから、乗らなきゃだめなんだと悟って、そっと乗ると大毅が立ち上がって、

赤「 ... 守れんくてごめんな、」

と、今までにないくらいか細い声でそう言った。