おいで、一緒に暮らそう。2

再 ページ24

桃side


「ほんなら、明後日から夏休みやな」


村上先生が、教卓に立ちプリントを配布しながらそういった。


「…もうか、早いな…」


この間入学したかと思えば、もう7月になっていて7月の頭では神ちゃんの誕生日会をやった
そや、あそこら辺から、物凄い暑くなったんや。夏来たなーって感じた





やっと回ってきたプリントを1枚取り
後ろの子へ回していく


「うっわ、三者面談あるやんけ」


教室の何処からか聞こえてきた一言に皆が反応してプリントを凝視する。



「そうやで、親御さんの方には学校から一斉メールが行ってるから知ってると思う。

面談は、夏休みや入って1週間後から。」



プリントにはもう既に、誰がいつ、何時からか記入されていた。



指で名前をなぞり、自分のを探していく。




「うぇ」


まさかの初日。
7月22日の午後3時。


「うえって言ったやつ誰やー
そんときには中間成績も一緒に見てもらうからな」


やべぇやべえ。
体育と英語しか自信ない…
数学とか怒られませんように…！！！








･









「ただいま」



今日もサッカーの練習を終えて、お腹の限界が来たから走って帰る。



「ん、おかえりー」


「おかえり、おつかれさん」


俺の練習後に合わせてくれて、最近は夜ご飯が20時頃
お腹空くやろから、先食べてって言ったんやけど、2人は頑なに嫌だとしか言わなかった。



……3人で食べるの好きやから、嬉しかったのは内緒。



「冷やし中華ー！」

「せやで、今日は一段と暑いからなあ」


照史が凄い考えてくれているお陰で、我が家は夏バテ知らず。


「美味っ」

「ん！このチャーシュー、照史の味がする」


淳太がそう言うから、1口食べたら味がしっかり染み込んでいて美味しい。


「おー、気づいた？チャーシュー作ったんよ」

美味しい？美味しい？と、嬉しそうに笑う。
…さすがや…



「あ！そや、2人とも」


帰りのホームルームで言われた面談の事を思い出した。


「三者面談あるやろ？22日やっけ」


「あー！！そやそや！」


照史が大きく反応


「今回は照史来るん？」

「せやで、メール来て、その日なら午前で帰れるから15時に入れてもらってん」

「俺も行きたかってんけど、前日まで泊まり込みやねん…」


聞くと、淳太の所が大きなプロジェクトを受けたみたいで、前日までは家にも帰ってこられるか分からんらしい。


「楽しみやなー、何言われるやろ」


今回はワクワクしてる照史が来てくれるみたいや

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