おいで、一緒に暮らそう。2

遊 ページ1

受験が終わると、中学校も戦いから解放され
授業も終わりにさしかかり
お昼に帰ってくることも多くなった。


「…どっか出かけよかぁ」


雪が降り出しそうな位の寒空
洗濯物をソファの下でたたみながら、呟いた照史。


「出かける！」

「ええかもな」


日曜日の夕方、
一緒に洗濯物をたたんでた望と
乾いた皿を食器棚に片す俺は大賛成

「どこ行く？」

「のんちゃんどこ行きたい？」


うーんと悩むけどなかなか思いつかないみたい

「旅行とかでも良いな」

「遠出しよ遠出！」

照史とそんなことを言っていると


「…夢の国いきたい…」




…！！！
「行こう！！！！！」


「あーあーあー」


元気よく返す俺にびっくりしてる望。
やってしまった感満載の照史

「びっくりしたぁ…なんよ…」

「あー、のんちゃぁん…
うんちく出るでぇ…」

「え」

「淳太くん、夢の国めっちゃ好きやねん」


その通りです。
望から行きたいとか行ってくれると思わんかった！
すごい嬉しいわ


「行こうぜ、夢の国！」

「え。うぅん…」


引くな引くな！
行くと決めたら色々段取りせんとなぁ！！


「…淳太のりのりやんな…」

「淳太くん、メルヘンおじさんやからなぁ…」

「誰がおじさんじゃ！」

「…メルヘンは否定せんのな…」



行き先は決定し、日程を決める


「いつ行こか」

「合否出る前やないと、忙しくなるよな」

「そうなると、2月末くらい？」



2月の28日は合否発表の日だからその前に行くことに。
土日は確実に混むな。



「平日にしよか」

「え、俺学校やねんけど」

「一日位休んだってええやろ」



悪い大人やな自分笑


「淳太くんは平日大丈夫なん」


「有休残っとるんよ」


任せろ、と親指を立てると照史と望はあきれ顔でため息をついた



「…望、こんな大人になっちゃいけんよ」

「ならんわ」

「なんでやねん」



失礼やわぁ



って事で、2月の平日に夢の国に行くことが決定しました。
全力でおじさんも楽しみます


「あと二週間、仕事がんばろ」

「俺もその日に休み申請せな」

「…絶対、俺より淳太が楽しむ未来が見えたわ…」


待ってろよ望。
初めての夢の国、全力で楽しもうな

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