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猫壱月 ページ4

「すンませんでしたッ!」


「へ?」


勢いよく頭を下げる谷崎に呆けた声を上げる中島。


「その、試験とは云え随分と失礼な事を」


「ああ、いえ良いんですよ(意外といい人だこの人・・・)」


国木田が茶を持ち乍ら云った。


「何を謝ることがある。あれも仕事だ。谷崎。」


「国木田君も気障に決まってたしねぇ」


太宰が眉間のほうに手を持っていき、


「『独歩吟客』!」



「ばっ・・・違う!あれは事前の手筈通りにやっただけで!!」


怒鳴る国木田に笑う太宰。



「ともかくだ小僧。貴様も今日から探偵社の一隅。
ゆえに周りに迷惑を振りまき者の看板を汚す真似はするな。

俺も他の皆もそのことを徹底している。


なぁ太宰。」


「あの美人の給仕さんに「死にたいから頸絞めて」って頼んだら答えてくれるかなあ」


国木田の言葉とは裏腹な言動の太宰。


「黙れ!迷惑噴霧器!!」


大体お前はいつも・・・とくどくどいう間に、


「ええと、改めて自己紹介すると、、、ボクは谷崎。

探偵社で手代みたいな事をやってます。

そンでこっちが」


そう云いかけた谷崎に抱き着くナオミ。


「妹のナオミですわ!

兄さまの事なら、何で知ってますの。」


「き――――兄妹ですか?本当に?」


冷や汗を垂らしながら訊く中島。


「あら、お疑い?勿論どこまでも血の繋がった実の兄妹でしてよ?

このアタリの躯つきなんてホントにそっくりで・・・ねぇ兄様?」


「いや、でも」


と言いかける中島にポンと手を置いて国木田が目で云う。

『こいつらに関して深く追及するな!』

『あ・・・・はい。』


「…それで、あの、そちらの方は?」


中島は太宰のほうを指さす。
そこには太宰の足の間にすっぽりと収まっている人間のAがいた。


太宰がしっかりと後ろから抱きしめている。


「あれ?敦君。君はもうAを知っているはずだよ?」


「え?いや、え?」


困惑する中島。


『治さん。からかわないで上げてよ。




この姿では初めましてだよね?




私はA。























































武装探偵社の社員で、太宰治さんの飼い猫です。』

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key - すいません!イラストちょっと時間かかりそうなのでもう少しだけ待ってください!(TT) (2016年8月3日 4時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
みかんライフ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!あと夢主ちゃんのイメ画を描かせて頂いたのですがどうやって画像添付するんですか?教えて頂けないでしょうか? (2016年7月3日 22時) (レス) id: 19c61f8ae7 (このIDを非表示/違反報告)
藍@浅にぃlove(プロフ) - 藤宮チフユさん» あ、ありがとうございます・・・!!! (2016年7月2日 16時) (レス) id: fa191f5151 (このIDを非表示/違反報告)
藤宮チフユ(プロフ) - 藍@浅にぃloveさん» トプ画拝見させていただきました!お上手ですね!! (2016年7月1日 22時) (レス) id: c708ca1697 (このIDを非表示/違反報告)
藍@浅にぃlove(プロフ) - あもさん» 全然使ってもらっていいですよ!!こちらも嬉しいです!! (2016年6月30日 21時) (レス) id: fa191f5151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年6月17日 16時

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