【A3!】誰かの1番になりたい。

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あれから、なんとなく咲也と万里(名前覚えた)とも仲良くなれて、寮へと帰った。



「甘いもの嫌いだ」と言ったら万里は「抹茶ケーキの美味いカフェ連れてってやる」って言ってくれて。そこまでしてくれなくても良かったけど、取り敢えず好意として受け取っておいた。


あー、咲也は本当になんとなく。彼が質問してきて私が返す。それだけ。



寮へ帰って1回自室に戻る。


ベッドに飛び込んで携帯を開くと、景助からのLINEがあらまあ49件。





『俺との約束ほおり出すなんて、どういう事だよ』

『早く既読つけろ』

『明日激しくしてやるから覚悟しとけ』




ああ、これは面倒な人に当たってしまったな。

どうやら彼は束縛の激しい彼氏らしい。あれ、彼女は？なんて思って、最後のLIMEに『別れた』と簡潔に書いてあるのを見て、納得。



彼は私を1番に…なんて思って、ハッとした。


それでも私は彼に依存しようとも思わないし、1ミリも好きだと思わない




「結局、遊びだったのかあ」



私は携帯をベッドへ放り投げる。
今もブーブー鳴っている携帯は布団の中へ沈んでいった



恋愛はお互いが1番であること。

昔からずっと、私を1番にしてくれる人がいればそれでいいなんて思っていたけれど



どうやら私、恋愛をしたいらしい。

▽彼氏（仮）→←▼

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