1、「階段を上る甲斐田!!!甲斐田がコケた階は何階だ?!」 ページ1
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そう、あれは冬の季節が過ぎ、春の暖かい風が吹き始めた頃。私は大学ライフを満喫し終わり、社会人になるために会社に就職しようと、毎日、就職活動を頑張っていた。仲のいい子はとっくにいい会社からの内定を貰い、社会人生活に向けて準備していた。
しかし、アホな私は未だに内定を1つも貰ってない。
「な”ぁ”んでだよ”ぉ”!!!!!」
また非内定のメールが届き、ベットの枕に八つ当たりをする。ピコン、と通知がなる。なんだとスマホを見るとYouTubeの通知だった。
(あ、配信。)
すぐさまその通知をタップし、配信画面へと行く。こんにちは、とチャットを流す。画面に写ってる子は今話題のVTuber。最近はずっととある箱のライバーを見ている。どうやらこの子は最初の方に雑談をしてからゲームするみたいだ。
どうしても話を聞いて欲しくてスーパーチャットを打つ。そして勇気をだして早い流れの中へ投入。
「あ、スパチャありがとう!えーっと、会社の内定か…」
僕も社会人やってた時は大変だったよと同情してくれる事に笑みが止まらない。結局、その配信は全部見てしまい気づいたら深夜を回っていた。
明日も早いから寝ないと、と思うが少しだけと青い鳥のアイコンをタップしタイムラインをスライドする。
ふと、流れてきた文章に目が入りスライドしてた指が止まる。
「新人スタッフ、募集……」
そして気づいたら募集要項へとんでいた。応募できる、とそのまま必要記入欄を埋め、メールを送信。
昨夜の記憶はここまでだった。
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作者名:華菜 | 作成日時:2023年3月20日 19時