2話 ページ3
ショッピside
待てどういう事だ。なんで俺は猫になっている。
……なんか無駄に毛並みいいし。
syp「…言葉、通じるのかな……」
俺は普通に話しているが、周りから見たらにゃーにゃー言ってる猫なのかもしれない。
syp「…ってそんな事はどうでもええんや…」
……外に出るか。
お腹が空いたが、人間の食べ物を今の状態で食べたら死ぬかもしれない。
最悪、もしかしたら何か外には餌があるかもしれない。
syp「何かあれば、また戻ってくればいいし…」
俺は早歩きで玄関に向かった。
さすが猫。早歩きでも相当早い。
よくよく考えたら猫がどうやってドアを開けるのだとか思ったが、何故か扉のドアストッパーが引っかかっていて、猫くらいの大きさなら通れるくらい空いていた。
syp「…昨日疲れすぎてこんなミスしてたのか」
危ない危ない、今度から気をつけないと。
反省しながら家から出た。
…うわぁ、目線が全然違う。虫とかいたら最悪だな、これ。
…ガチャン。
syp「……え?」
自分の体が当たった衝撃で扉が閉まってしまった。
あれ、そういえば……。
この扉、オートロックじゃね?
しまった。猫だから開けることは不可能だし、開けられたとしても鍵がない限り難しいだろう。
syp「…クソ先輩の家でも行くか」
正直、クソ先輩に世話になるなんてゴメンだが、今の俺には頼る宛がほかにない。
クソ先輩が仕事から帰ってくるまで家の前でガン待ちしてやろう。
syp「…とりあえず、行こう」
猫という事を利用し、階段を素早く降りて街に出た。
〜10分後〜
やばい、迷子だ。
そういえば俺はクソ先輩の家は知っているが実際に行ったことはなかった。
こういう時はナビを使えばどうにかなると思っていたが…今はナビを使える指もない。
というか腹が減った。
この姿で外に出て、いかに野良猫が強いかを思い知った気がする。
俺は、とりあえず人混みから出て路地裏に向かった。
syp「ニャア……」
とうとう人の言葉さえ話せなくなった。
猫化が進んでるらしい。
……いやなんだよ猫化って←
自分で自分に呆れていると、後ろから声が聞こえてきた。
?「そこの猫ちゃん、大丈夫?」
何だか聞き覚えのある綺麗な声。
少し気になり後ろを振り向いた。
…まぁ、餌が貰えるかもしれないし。
syp「……ッ!!!」
A「え、威嚇された…(汗)」
マジかよ。
声の主は、俺の職場の後輩だった。
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はる - 早く続きが見たいなぁ…無理しないて度でね? (2020年6月21日 23時) (レス) id: 86566bce55 (このIDを非表示/違反報告)
腐林檎(プロフ) - 毒素推しの僕さん» いいんですか!?とても嬉しいです!!!ぜひお願いします! (2020年2月27日 16時) (レス) id: 144fcaad9e (このIDを非表示/違反報告)
毒素推しの僕(プロフ) - 表紙のお話なんですが、猫がちょこんと座ってるだけのイラストとか簡単なもので良ければお描き致しましょうか……?|´-`)チラッ陰ながらいつも応援させていただいておりますゆえ、なにか協力できないかと思いまして…… (2020年2月26日 19時) (レス) id: 36958056a1 (このIDを非表示/違反報告)
腐林檎(プロフ) - 如月 ラムネさん» あ、ありがとうございます!そんなに喜んでいただけて嬉しいです!近いうちに更新しますので、少々お待ちください! (2019年8月7日 14時) (レス) id: 144fcaad9e (このIDを非表示/違反報告)
如月 ラムネ - やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい!!!!!!!いや、まって?!腐林檎さん、神ですか?!神ですよね知ってます← 大好きな猫とショッピ君って……なんかもう……ね?←伝われ (2019年8月7日 13時) (レス) id: 45875a7f6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:腐林檎 | 作成日時:2019年4月5日 14時