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秋。
先輩達の野球部としての活動も甲子園出場は叶わず終わりを迎え、研究室には二宮先輩だけでなく、相葉先輩も入り浸るようになっていた。
A「翔ちゃん寒いよ〜ストーブってまだ付けちゃダメなの？」
S「もうちょっと寒くなってっからなんだよなー。寒っ」
日も短くなり、気温が下がる。隙間も無いくらいぴったりに4人がくっついていてもやはり寒さは変わらない。
A「翔ちゃんも寒いんじゃん。じゃあ、付けちゃおうよ、ストーブ。」
S「ダメだろ。教師が率先して規則破るなんて。」
先生は真面目すぎるから、軽く睨んでおこう。
A「良いじゃん、けちぃ。」
S「ケチって言うなら校長にでも言えよ。」
N「ここだったら誰も来ないんですからいいじゃないですか。このままじゃ死にます。」
そうだそうだ、もっと言ってやれ。
S「んな、大袈裟な。」
いや、待て。
『二宮先輩。そのゲーム、さっきからずっと同じところやってません？』
N「そんな事ないよ、何度も繰り返しやる事あるだろ？」
『先輩！まさか、バッテリーが熱くなるのを利用して1人だけあったまってませんか！？』
A「え！？そうなの、ニノちゃん！」
N「ふっふっふ、ここが違うんですよ、ここが。」
A「ずるい！ニノちゃん！俺にもあったまらせて！」
N「嫌ですよ、自分のスマホででもやってください」
A「あ、そうか。その手があったか。」
S「もー、分かったよ。そんなん使うんだったらつけるよ。30分だけな。」
A「ホント！？やったーー！」
結局甘いんですね、先生。
おれてくれるって分かってましたよ。
今年度初めてストーブがつき、徐々に温まってくる。隙間も無いくらいぴったりに4人でストーブの前にくっつく。
そんな、秋の夕暮れ。
3作目：「咲きゆく者たち」
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フレンチ糖スト(プロフ) - 翠霞さん» こちらこそ、初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。実は私も翠霞さんのお話を読ませていただいていまして、凄くお話の作りが上手いなぁといつも尊敬しながらお話を楽しませていただいています。私も陰ながら応援しています。 (2021年1月18日 18時) (
レス) id: ff01346260 (このIDを非表示/違反報告)
翠霞(プロフ) - 初めまして。いつもひそかにお話を読ませていただいております。フレンチ糖ストさんのお話が好きです。これからも応援しています。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: c90e2b0ac3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フレンチ糖スト | 作成日時：2020年5月30日 20時
