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10作目 ページ25

冬休み。年末年始の学校閉鎖が終わったので先生も居るだろうと踏んで研究室を訪れた。

去年の終業式。

同好会が無くなるかもしれないという、とんでもない知らせを受けて私のショックは想像以上に大きかった。

でも、それが逆に原動力になったみたい。

頭の中で始まりつつあったあの時の物語も、今まで書き溜めてきた物語の始めの部分だけのものも、あるだけ、コンクールの数だけ書いた。

学校の課題は、、、最終日にやれば何とかなるはず。

『先生ー?』

S「お?明けましておめでとう、作品書けたの?」

『明けましておめでとうございます。いくつか書いたんで、読んでもらって良いですか?』

S「良いけど、課題やったの?」

『……寝なければ何とかなります。』

S「寝なければってそれはダメだろ。始業式の日までに読んでおくから今日はもう帰って課題やりなよ。」

先生の優しさに感謝したいところだけど残念ながらその優しさには応えられない。

『感想聞かないと気になって気になって課題どころじゃありません。』

S「えぇ…」

先生は困った表情を浮かべているが、こればっかりは本当に不安なので感想を聞かせて欲しい。

きっとこのまま帰ったら課題をやらなくても寝られない。

必死で訴えるような目を演じてみれば、先生は

S「分かった、じゃあ課題、1回家に帰って取ってきて。読み終わったら感想言うから、待ってる間に課題やりなよ。」

流石、先生。やっぱ、やっさしぃ〜♪

『はーい♪すぐ持って来まーす♪』

ドサッ、という音は出ないけど中々な量の原稿用紙の束を置いて手ぶらで研究室を出る。

置いた瞬間に「うげっ」という声が聞こえたけど、読むと言ったのは先生ですよ。

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作品ジャンル:ラブコメ
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フレンチ糖スト(プロフ) - 翠霞さん» こちらこそ、初めまして。嬉しいコメントありがとうございます。実は私も翠霞さんのお話を読ませていただいていまして、凄くお話の作りが上手いなぁといつも尊敬しながらお話を楽しませていただいています。私も陰ながら応援しています。 (2021年1月18日 18時) (レス) id: ff01346260 (このIDを非表示/違反報告)
翠霞(プロフ) - 初めまして。いつもひそかにお話を読ませていただいております。フレンチ糖ストさんのお話が好きです。これからも応援しています。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: c90e2b0ac3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フレンチ糖スト | 作成日時:2020年5月30日 20時

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