あなたの背中を追いかけて【うらたぬき】

12たぬ(過去) ページ14

うらたside




「遊園地なんて小学生以来だよ」









う「俺も久しぶり」









今日はAと一緒に遊園地に来ている









今ではあの時みたいな初々しさもなく、敬語も外れ、Aは俺のことを『渉』って呼んでいる









最近、暇さえあれば遊びに誘っている









え？なんでこんなに誘うかって？









……まあ、その、不覚にも俺は








まだ未成年であるこいつを好きになってしまったから…









最初は妹みたいで可愛いなって思ってただけだったのにあいつの笑顔を見てるとなんていうかこう…









心がきゅっと締め付けられて…









Aがキヨくんのことを話している時もモヤモヤするから








だから、俺はあぁ、いつの間にか好きになってたんだなって……









「ねえ、渉。メリーゴーランド乗りたい」









う「ん？お、いいよ…ってメリーゴーランドって子供か笑」









「私はまだ子供だからいいの！ほら、行こう！」









う「わかったわかった笑」









俺にはその『子供』と『大人』の壁がなければいいのに…って思ってるんだけどな笑

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